おしえて先生

突発的な緊張状態に陥る原因について

ゆうちゃん(#)・50~59歳男性 2012/08/06 投稿

昨年秋頃に、数十人の人前で話している時に、最初は何でもなかったのですが、途中から訳もなく極度の緊張状態に陥り、声がうわずり、呼吸も少し苦しくなりとても話しづらくなりました。
心臓の鼓動も速かったように感じました。
これがトラウマにならないよう心配していたのですが、つい最近も全く同じ状況に陥ってしまいました。
原因が分からず、これからのことを考えるととても心配です。
心臓疾患、脳疾患、自律神経などいろいろな原因が考えられると思いますが、良き回答を頂戴できれば幸いです。

心療内科などで投薬治療を

つい最近同じような状況になられたとのことですが、やはり緊張状態から声がうわずり呼吸も苦しくなりという状態だったのでしょうか?
もしそうだとしたら、不安や緊張から自律神経症状を来したと考えられます。
同じ症状が出た時に、緊張や不安がなかった状況でしたら、一度内科等で検査をしてみられるといいと思います。

緊張不安から上記の症状が見られたとしたら、心療内科神経科を受診されると抗不安薬やベータブロッカーを処方されると思います。
事前に抗不安薬とベータブロッカーを同時に服用されると症状が出ないですみます。
抗不安薬で緊張や不安を抑え、ベータブロッカーが直接心臓に作用して鼓動を抑え、それによる声のうわずりをなくします。

同じ症状の方は多く、ビジネスマンが会議の前に服用されたり、就職活動の面接の時に頭が真っ白になって答えられなくなる就活生が頓服として飲まれたりされています。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。