おしえて先生

多汗症の悩み

gogogo(#)・20~29歳男性 2011/12/26 投稿

私は長年、多汗症に悩まされています。
なぜか手足は汗をまったくかかず、むしろ冷え性なのでいつも冷えてるのですが、 頭、顔、脇、背中、尻、股間付近はものすごい汗が出ます。
家にいるだけでは、汗をあまりかかず、日常生活に差し支えはないのですが、(体を動かすと)家から数分の駅に行くのでさえ、上記の部位が汗でだくだくになります。
軽く歩いてるだけの一時間程度外出するだけでも、タオル2枚分はびしょびしょになります。
これが季節を伴わず起こります。真冬で自分がたとえ寒く感じても服が汗でびしょびしょになってしまいます。
歩いてる最中よりも、目的地または電車内に着いた時に、汗があふれ出ます。
両親は比較的汗かきですが、こんなにひどくなく、兄もこんなにひどくありませんでした。
これは普通の多汗症なのでしょうか?手術や対策などがあるのでしょうか?
ご回答、よろしくお願いします。

大人になってからの異常の場合は…

多汗症の方は、確かに零下に近い気温の真冬を除いては汗のために悩まされます。
社会生活にも支障が出ます。
原因として可能性が高いと考えられるのは甲状腺の機能異常です。
手の震えなどがあれば一層その可能性が高まります。

ところで、多汗症は子供のころからあったのでしょうか?
体温調節をコントロールしているのは脳の視床下部と呼ばれるところです。体温が上がれば下げる為に発汗を促します。
子供の頃は異常はなく、大人になってからの異常ですと、甲状腺の働き以外に、視床下部の体温調節機能に影響する他の原因もあるかもしれません。
一度専門医を受診ください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。