おしえて先生

高い中性脂肪の値に隠れている病気とは?

なやみっぱなし(#)・50~59歳女性 2011/10/17 投稿

知人の中性脂肪の値が1237もありますが、どんな病気が隠れているのか不安です。
28歳男性、身長180cmくらいですが、会社の健康診断でBMI26.8、最大血圧137、最小血圧77、赤血球数517、血色素量16.6、AST45、ALT77、GGT27、HDLコレステロール32、中性脂肪1237、LDLコレステロール71、空腹時血糖93、HbA1c4.8です。
風邪の症状や腰の痛み、疲れなどあるようで、内科医院に通って診ていただいているようですが、服薬をしていて症状が良くならなくて何度も同じ病院で診察していただいているようです。
衛生管理者として心配していますが、知識が乏しいため良いアドバイスができません。
生活するうえで的確なアドバイス方法などあれば教えてください。

食事や運動でコントロールして

高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症に脂肪肝が合併している可能性が考えられます。
中性脂肪が高値となると、HDLコレステロール低下が起こりやすくなります。
中性脂肪が高値になる原因は遺伝素因と食事などの環境の影響があります。
遺伝素因は変えることが難しいので、食事や運動などに注意してください。
食事ではでんぷん質や砂糖、果糖などの糖質を減らしてください。
運動により、体内の中性脂肪を消費するようにし、BMIが25以下になるように目標をたてましょう。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。