おしえて先生

足が重く歩けなくなるのは…

春待ち鳥(#)・60~74歳女性 2011/02/21 投稿

60歳主婦です。高血圧のため降圧剤(テルミサルタン1錠、バルサルタン1錠)を朝服用しています。

最近寒くなってきたにもかかわらず朝計ると血圧が上120、下85と低くなりました。この状態でも降圧剤は服用しなくてはならないでしょうか。
また、降圧剤の副作用なのか足が鉛のように重くなり、歩けない状態が続いております。
何とかしたいと思って朝に体操をして身体をほぐし、外出しますが、杖がないと歩行が困難で、またスーパーではカートがないと歩けない状態です。
これは降圧剤の飲み過ぎでしょうか。
他に安定剤(エチゾラム1日0.5mg3錠)服用しています。

薬を処方されている医師に相談を

高血圧のため降圧剤のテルミサルタン1錠とバルサルタン1錠を毎日服用されているとのことですが、テルミサルタンとバルサルタンとは薬のはたらき方が同じなので、このような併用はあまりしていません。
この薬の副作用のなかには、ふらつきや歩行困難などもありますので、降圧剤を飲み出してから杖がないと歩行が困難な状態となったとしたら、副作用の可能性もありますので、よく相談する必要があります。
降圧剤を2剤服用して血圧が120/85と低くなりましたが、服用を止めるとまた元のように血圧が上がってしまうかもしれませんので、医師と相談してから変更する方が良いでしょう。
またエチゾラムにもふらつき、倦怠感、脱力感、めまい、歩行困難などの副作用があります。1日0.5mg3錠の服用が必要かどうか、これも相談する必要があります。減量できれば望ましいでしょう。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。