おしえて先生

妊娠希望。安全な減薬・断薬方法は

ニア(#)・30~39歳女性 2010/04/26 投稿

昨年の2月よりアルプラゾラム0.4mg(1日3錠)、塩酸セルトラリン25mg(1日1錠)を服用しています。服用開始から1ヵ月半程で不安感や憂うつ感もおさまり、現在まで落ち着いて普通の生活を過ごせています。仕事も家事も普通にこなせています。

最初の主治医は昨年の4月まで担当していただきましたが、退職された為、現在は別の主治医に担当していただいています。
最初の主治医に、どのくらい薬は続ければ良いか聞いたところ、半年程とのことでした。現在の主治医にも同じ質問をすると1年程とのことでした。
実際に1年以上薬を続けていますし、私の家族も私自身も、もう治っているのではないかと思いますので、いつ減薬・断薬できるのか気になっています。もちろん主治医に相談して、指示に従うつもりなので、自分の判断で勝手に減薬・断薬しようとは考えてはいません。

ただ年齢的なこともあり、そろそろ子供がほしいと思っています。いつぐらいまで薬は続けたら良いか、また離脱症状があるらしいので、安全な抗不安薬、抗うつ薬の減薬・断薬方法についてアドバイスをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

主治医に希望を伝え、焦らずにゆっくりと

一般的には、鬱病の症状が無くなり、元の状態に戻った後、半年から1年間薬を続けると再発を防ぐことができると言われています。
主治医に「子供が欲しいので、そろそろ減薬をしたいと思う。」と希望を伝え、先生のご意見を聞かれるのはいかがでしょうか?減薬の仕方は、先生によって違うと思いますが、離脱症状のこともありますので、焦らずにゆっくりと行った方が良いと思います。
塩酸セルトラリンよりは、アルプラゾラムの方が減薬しにくいので、1/2錠から1/4錠を順次減らしていくと良いと思います。減らした時に少し違和感があると思いますが、1~2週間すると慣れてきますので、そのまま様子を見られると良いでしょう。

ニアさんからコメントをお寄せいただきました。

この度は質問に答えていただき、ありがとうございました。
先日、主治医に減薬・妊娠について質問したところ、「自信を持って薬を止められると思うまで薬は続けた方が良い。その判断は患者自身で考えるように。」と言われ、以前と違う意見に、「今までの診察は何だったのか」と戸惑っていましたので、今回、半田先生の意見が聞けて大変嬉しく思っています。
本当にありがとうございました。
ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。