おしえて先生

ワキの黒ずみが気になります。

Hiroku55(#)・40~49歳女性 2010/01/18 投稿

20年程前、ワキ臭でブラウスが黄色くなり洗濯をしても落ちないのが嫌で、病院で液体の薬を出してもらいました。薬の名前は記憶にありませんが、この薬を塗るとワキの下が乾燥した感じになり、下着等の変色が少なくなりました。塗った後はピリピリと痛みがあり、ひどいとかゆみも出ましたが、衣服が黄色くなる事が何よりも嫌でしたので、不快に思いながらも3年ほど使い続けました。
現在は使用していませんが、その時の後遺症なのか、ワキの下の皮膚が股ズレのように黒く変色しています。除毛をしても褐色のようになっているので恥ずかしく、ノースリーブや袖がない服を着ると、手をあげるのもためらわれます。若気の至りでしたが、薬で黒ずみを薄くしたり、治療をして治すことができるのでしょうか?お教えください。よろしくお願いいたします。

使用を止めて年月が経ってからの症状は、別の原因があることも

20年前に脇に塗ったのは多分70%アルコールです。少しは刺激感はあるでしょうが、アルコールにアレルギーがある人以外では、塗った皮膚が赤くなることは通常はありません。アルコールで消毒して、雑菌を殺すため、きっと汗で匂いが出るのも抑えられるでしょう。
脇が黒くなり始めた時期がわかりませんが、黒くなるなら、塗っていた期間中に赤くなり、かなりひどい炎症が起きた後に黒くなるはずです。Hiroku55さんの黒い皮膚はきっとかなり年月が経ってから出て来ていると想像されますので、20年前の影響はないでしょう。
現在、腋の多汗症にボトックスの注射やエレクトロポレーションが使われています。
また、腋が黒くなるときには、肥満や内臓の悪性腫瘍と関係がある場合も考えられます。一度皮膚科の専門医を受診ください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。