おしえて先生

皮膚の紅斑は体質が原因でしょうか

むーん(#)・30~39歳女性 2009/10/26 投稿

数年前から、赤い輪っかの様な斑点が広がる遠心性環状紅斑が度々できるようになりました。
はじめて発症した時に、あまりのかゆみと見た目の酷さから、ステロイドの内服と外用を使ったのですが、内服剤は胃腸の不調が出てしまいそれきり飲んでいません。
ステロイド外用剤を使うと、使わないよりはマシという感じです。
1回に出現する輪っかは数個~10個以上になることもあり、その全てが通常の肌に戻るか戻らないかの時に、また別の場所に出現します。いつもどこかにある、といった具合です。これは体質と思って付き合っていくしかないのでしょうか?見た目が自分でも気持ち悪く、(赤い輪っかがいっぱい!)患部を見るたび悲しくなります。

原因は分かりにくく、考えられるのは…

むーんさんには、環状紅斑、つまり、円く盛り上がりが無い赤みだけの皮疹ができているのですね。あるいは、健康な周りの皮膚に比べて、わずかに盛り上がる紅斑がたくさん発生するのですね。
その原因はなかなか分らないことが多いのですが、膠原病(自分の体の成分に対する免疫反応)のことがあります。また、感染症で環状になるときは、周期的に出現します。大きな環状紅斑ができ広がっていく時は、虫さされから引き起こされることもあります。一度皮膚科専門医でしっかり検査を受けてください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。