おしえて先生

入院治療の必要性について

桜雨(#)・20~29歳女性 2009/07/09 投稿

現在、気分変調症、睡眠障害(睡眠相後退症候群)ということで仕事には就いてなく、4時間後ろにずれた生活を送っております。 平成18年4月から服薬だけの治療を続けてきましたが、今年の3月に女医の診察を希望したため、病院を転院いたしました。
たまたま入院設備もある医院だったのですが、初診で2週間程度の入院を勧められ、とまどっています。 先生は状態を把握する為ともおっしゃっていたのですが、個室の高い部屋をすすめられたりして、まだ返事をしておりません。
ちなみに生活状況は単発の仕事であれば出きる状態で、外出も難なく可能です。 薬は夕食後にミルナシプラン塩酸塩25mg、睡眠前にマプロチリン塩酸塩1mg×2を服用しております。
睡眠障害専門の病院ではないので、光を当てたり脳波を調べたりする設備はないそうです。 果たして、2週間の入院生活で睡眠相後退症候群の症状は改善されますか?
外来でデイケアに通うよりも改善は早いのでしょうか?

生活リズムの把握や休息のほか…

入院治療の目的は、早期の症状の改善を目指すもの、自殺を防ぐもの、患者さんや家族の休息など、さまざまです。そのなかのひとつに、状態の把握というものもあります。4時間後ろにずれた生活とのことですが、その中に昼寝や夕寝が無いか、1日の中での活動量はどのくらいなのかなど、実際の生活状況を把握されたいと先生が思われたのかもしれません。
または、生活のリズムを戻すために、病院で皆と同じ時間に起き、昼寝等をしない2週間の生活を送るという目的かもしれません。いずれにしろ、主治医の先生に、入院と外来のデイケアでは、治療の効果にどの程度の違いがあるのかを尋ねられるのが良いかと思います。おっしゃるように睡眠障害専門の病院での入院治療の方が、選択肢が広がるのかもしれませんが、まずは、主治医ともう少しご相談されることが必要ではないでしょうか。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。