おしえて先生

甘い物やカフェインで体調不良になる

ゆきだるま(#)・30~39歳女性 2009/06/01 投稿

1週間前くらいから、眠気がひどく、8時間以上寝ていてもまだ眠い、やる気が起きない、だるい、めまい、耳鳴り、まとまって物事を考えられないなど、からだの変化が表れています。「疲れているのかな?」と特に気にしなかったのですが、一昨日の朝はめまいがひどくて起きられませんでした。
昨日からは、特に食後にめまいや思考能力の低下がひどくなり、すぐに動けません。ここ1週間くらいの生活を振り返ってみると、食欲がなく、エネルギー補給のために、チョコレートなどの甘いものを食べたり、カフェインを多くとっていました。原因はその食生活かとも思うのですが、病院に行った方が良いでしょうか?
以前に1回同じような状態に陥ったときは、甘いものを控えめにしていたらよくなりました。自分でできる対処法などアドバイスをお願いします。

隠れ糖尿病の可能性が…

甘いものを多く食べ続けて、食後にめまいや思考能力の低下などの体調不良を起こす場合には、隠れ糖尿病のことがあります。病院でブドウ糖負荷試験をしてもらうことをお勧めします。
また甲状腺ホルモンや脂質異常など、新陳代謝のコントロールについての検査もしてもらう必要があるでしょう。ビタミンやミネラルの摂取や糖分・脂質・タンパク質のバランスが過不足なく摂れているか、食事時間などが規則的に守られているかなどに注意してください。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。