おしえて先生

やけどに処方された薬に不安が…

ハッピー(#)・30~39歳女性 2009/06/15 投稿

はじめまして!先日、熱湯で手をやけどしたあと、直径4センチほどの水ぶくれができ、翌日皮膚科で水を抜いてもらいました。その際、漢方の防已黄耆湯エキス(一日6錠)を処方されたのですが、やけどに効くのかよくわからず…。
ちなみにこの他にベタメタゾン錠ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩も処方されました。この軟膏は使わない方が良いということを聞いたことがあるのでちょっと心配です。何かアドバイスをいただけたらと思い投稿いたしました。どうぞご意見宜しくお願いいたします。

症状にあった薬です。心配せずに治療を

熱い湯がかかり、短時間で水ぶくれが出来ると、かなり深いやけどですね。やけどは、皮膚の炎症ですから、早く炎症を抑えないと治癒(ちゆ)までに時間がかかります。そのため、ある程度深いやけどには、副腎皮質ホルモンを使います。
今回は、ベタメタゾン錠の内服と、吉草酸ベタメタゾン・硫酸ゲンタマイシン軟膏を皮膚に塗っていますが、これは正しい方法です。ホルモン剤の短期使用は、決して怖くなどありません。必要なのです。
なお、漢方薬の防已黄耆湯エキスは、水分循環を改善する薬ですので、水ぶくれを速くひかせるために使ったのでしょう。今の皮膚科でしっかりと治療を受けましょう。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。