おしえて先生

禁煙による体質の変化ではと不安

Aiko(#)・40~49歳女性 2009/04/27 投稿

禁煙外来に通って煙草をやめ、1年になります。禁煙パッチを貼らなくなって、体重が5kgくらいすぐに増えました。そして、去年の夏頃から顔にアレルギーの湿しんと口角炎ができて治りません。
また、代謝が悪くなったのか、食べればその分増える感じで合計9kgも体重が増えてしまいました。体質が変わったのでしょうか。やはり煙草をやめたことと関係があるのでしょうか。このままどんどん体重が増えてしまうのでしょうか。

食べる量の調節と、運動を。

健康のために禁煙したのに、体重が増加して、かえって調子が悪くなったという話は少なくありません。胃の具合が良くなり、また口腔から咽頭部の粘膜の機能も良くなるために、食欲がでてきて、消化吸収が高まることもその原因の一つです。
また、喫煙することで、煙草の中の化学物質が身体に炎症を引き起こしていますが、それが治まったことで身体にエネルギーが貯まりやすくなることもあります。食物を摂る量を加減して、またよく運動をするようにして体重のコントロールをすることが大切です。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。