おしえて先生

食事療法とストレスについて

may(#)・40~49歳女性 2009/06/01 投稿

友人のお父さんが人工透析のため入院されています。元々偏食のため、病院の食事になじめず、ストレスからか、友人のお母さんにも暴言を吐くなどして困らせているようです。それから、隠れて煙草を吸ったり、黙って病院の売店で買い食いをしたりして、食事療法も中々続けられないようです。
そういう患者さんにどのように対処していらっしゃいますか?又、家族として出来ることはどんなことでしょうか?よいアドバイスをお願いします。友人のお母さんは、お見舞いに行く度に、同室のみなさんや看護師さんに申し訳なく、辛い思いをされているようです。

食事や日常生活の不自由さを理解して、気持ちを支えてあげて下さい。

友人のお父さんは元々偏食で、自分に合った一部のものしか食べられない状態であるのに、口に合わない病院食を強制的に食べさせられて辛いと思います。またさらに人工透析によって拘束されて、自由な時間を楽しめないという、もどかしさや辛さがあると思います。
しかし、現状の医療システムでは、このような患者さんに対応することは困難で、治療に責任が持てないということになってしまいます。
原因となっている病気が分かりませんので、煙草を吸ったり食事療法をしないで、薬物療法だけの治療で良いか判断できませんが、何とか病院の方針に従うように、気持ちを支えてあげる必要があると思います。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。