おしえて先生

朝起きると途中まで化粧がしてあるのは

ひろ(#)・20~29歳女性 2009/02/20 投稿

昔から朝目覚めると寝た所とは違う場所で寝ている事がありましたが、最近さらに酷くなっているような気がします。
途中まで化粧がしてあったり、布団を廊下にしいてあったり、自分では全く記憶がありません。
お酒を飲んでいれば、それが原因かもしれませんが、飲んでいなくても起こります。夢遊病ならこれ以上酷くなる前に治したいです。夢遊病なのでしょうか?治す方法はあるのでしょうか?最近眠るのが怖くて仕方ありません。教えて下さい。

薬の服用で誘発されることも。睡眠障害の専門外来の受診を。

夢遊病は、多くは子供に見られて、いわゆる「寝ぼけ」ととらえられる病態です。正式には、睡眠時遊行症といいます。深い睡眠(ノンレム睡眠)の時に出現するものです。同じような症状が見られるレム睡眠行動障害とは違い、睡眠時遊行症の方は、何をしていたのか全く記憶がなく、起こしても起きないのが特徴です。
ひろさんは、20代との事ですので、年齢的には睡眠時遊行症の典型例ではないと思います。似たような症状が、ある種の抗精神病薬やベンゾジアゼピン系薬物などの中枢神経系作用薬に誘発されることがあります。そのようなお薬を服用されていらっしゃらないでしょうか?
一般的に睡眠時遊行症は年齢とともに良くなることが多い病態です。怪我をさけるために、寝室やドアを施錠したり、危険物を置かないなどの対策をとるくらいで、特に効くお薬は残念ながら知られていません。ただ確定診断のためには、携帯型の睡眠ポリグラフィを使って睡眠時の脳波を調べられた方がよいと思いますので、睡眠障害の専門外来のある病院を受診される事をお勧め致します。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。