おしえて先生

虫刺されと蕁麻疹

ユウコ(#)・20~29歳女性 2009/03/19 投稿

夜、寝ている時、虫に刺されました。
耳元で「プーン」と聞こえたので、どうせ蚊だろうと思い気にせず寝ていたら、数分後、左の親指あたりにチクっとした痛みを感じ、左腕の辺りが少し痒かったので目を覚まし、電気をつけて見てみると、左の親指辺りから痒みを感じた腕の辺りまで、赤く、蕁麻疹のような物が出ていました。部屋を見渡してみても、何の虫かは正体がわかりませんでしたが、とりあえず、家にあったかゆみ・虫刺されの薬を塗り、休みました。
次の日、腕を見たら蕁麻疹は消えていて、症状も残っていませんでした。でも、その刺された虫の毒のような物が体内に回っていたらどうしようと不安になりました。
やはり症状がなくなっていても、病院に行ったほうがいいのでしょうか。

皮膚に残った物質が毒性のときには、簡単には赤みは引きません。

虫刺されでは、刺された後すぐに、蕁麻疹様に少し盛り上がったかゆみのある皮疹(専門的には膨疹と呼びます)がでることが多いです。皮疹が消えたときに痒みが無くなっていれば、ほとんどは虫が注入した物質の、皮膚での働きは無くなっていると考えて良いでしょうね。
今回は、数時間後には症状は消失しているので、一応は治ったと考えて良いでしょう。皮膚に残った物質が毒性のときには、簡単には赤みは引かないですね。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。