おしえて先生

アトピーの治療について

なんてん(#)・20~29歳女性 2008/10/30 投稿

小さいころからアトピー性皮膚炎といわれていて、最近になって、人生で一番ひどくなってしまいました。ステロイド軟膏とかゆみを抑える錠剤を飲んでいましたが、症状が良くならなかったのでアトピー専門のサロンへ行きました。そこで以下のようなことを言われました。
1.代謝を良くする  (汗をかく・身体を温める・など)
2.植物性酵素飲料を飲む
3.ステロイドはやめる
4.粗食にする
ステロイドをやめると今まで薬で抑えつけていたものが急に出てくるとは言われていて、今はとくに痒くて眠れません。良くなる兆しがないのでこの治療法で大丈夫なのか不安です。やはり医師に従ってステロイドで治療したほうが痒みは治まりますか?

皮膚のバリアー機能をしっかり保つ治療が必要です。

アトピー性皮膚炎の治療の基本として、症状が強く出ているときには、ステロイド療法が基本ですので、食べ物で治りきるとは考えにくいですね。
はっきりと、ある特定の食べ物で症状が悪くなり、また、逆に食べるのを中止すると良くなるのであれば、その食べ物、および関連の食べ物はやめるべきですね。この因果関係は少なくとも、ご自分で、「摂取して悪くなる、中止でよくなる」という関係性を、3回は確かめることです。粗食とも関係ないですね。それよりもむしろ、皮膚を介して進入する環境因子がアトピー性皮膚炎を悪くします。
皮膚のバリアー機能をしっかり保つ治療が必要ですので、皮膚科専門医を受診なさってください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。