倦怠感やイライラと物忘れ
ひと月の約8~9割は、だるさや、疲労感、倦怠感などにより何もしたくありません。ただそれらには波があり、軽い時と重い時があります。軽い時は何とか仕事に行き1日を終えますが、やはり家事まで気持ちが追い付きません。重い日は仕事にも行きたくなく、休んでしまいます。家事も全くやらず、1日だらだらと過ごしてしまい、気が付くと主人が帰ってくる時間…。何かと理由をつけ、外食をしたりして誤魔化していますが、そんな日は気持ち的にも、イライラしていて、子供に当たったりしちゃいます。子供は怒られるほど悪い事はしてないのに、私に大きな声で怒鳴られています。ほんの些細な事で自分を抑えられなくなり、イライラが爆発してしまうのです。今の所、手を上げる事まではありませんが、いつかそうなってしまったら、と不安があります。
それと関係があるのか分かりませんが、過呼吸の様な症状がでます。苦しくて苦しくて、子供が主人を呼びに行ってくれたこともあります。それに最近物忘れが酷く、2~3分前に主人から電話があり「お風呂先に入りたいから、やっといて」と言われて「わかった」と答えたそうですですが、全く覚えていませんでした。いつもは忘れちゃっても、言われれば「あっ!!」と思い出すはずなのに、それも無く、そんな会話をした覚えが無いのです。他にも、仕事でお客さんと電話をしていて切った直後、誰と話していたかは覚えていても、アポの日時が検討が付かないくらい思い出せないなどといったことがあり、まだ頻繁にあるわけではないけど、心配です。
うつ病の可能性があります。心療内科、神経科または精神科を出来るだけ早く受診なさって下さい。
おそらく、うつ病だと思います。うつ病では、憂鬱で落ち込んだ気分、興味や喜びが感じられない、つまらなく苦痛と感じたり、倦怠感、気力の低下が広く認められる症状がみられます。全てのことが億劫になり、集中力、持続力が低下し、ミスも頻発します。また、焦りや不安も多く見られます。知的活動が衰え、記憶も障害される等、症状が重くなると仮性痴呆の症状をきたします。身体症状としては、頭重感、頭痛、肩こり、胸の圧迫感、手足のしびれや冷感、発汗、便秘等がみられます。
うつ病の場合は、症状に波があります。日によってよい日と悪い日がみられることもありますが、1日のうちでも、特に午前中に症状がひどく感じられます。うつ病の治療には、休養と服薬が大切です。発病から、治療までの時間が長くなる程、うつ病の遷延化をきたしやすいとも言われています。心療内科、神経科または精神科を出来るだけ早く受診されて薬を服用されることがよいのではないでしょうか。
pinaさんからコメントをお寄せいただきました。
ありがとうございました。
半田(伊藤)容子 先生
ドクターご活躍の場所 | 八事クリニック 院長 |
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ご専門 | 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医 |
ご経歴 | 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業 名古屋大学付属病院 愛知県立城山病院 生々会松蔭病院を経て 八事クリニックを開設 |
所属団体 | 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、 日本精神病理・精神療法学会 |
先生からの一言 | 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。 |