おしえて先生

蕁麻疹が治りません

とと(#)・30~39歳女性 2008/07/25 投稿

昨年の3月下旬から蕁麻疹が出始めて、現在までまったく治りません。花粉症なので、昨年の蕁麻疹の出始めは花粉症の薬を併用して症状を抑えていましたが、その後も治らず皮膚科に行き、フェキソフェナジン塩酸塩を飲んでいました。1日2回飲んでいましたが、少し眠くなる気がして、夜1回だけ飲むという日もかなりありました。同時に温清飲という漢方薬も1日2回飲んでいました。
しかし1年たった今でも、まったく治まる気配がなく、再度食物アレルギーのテストをしましたが、まったく反応は出ません。ほかのハウスダストや動物、植物のアレルギーテストもしましたが、スギ花粉しか反応は出ませんでした。今は、温清飲と黄連解毒湯と、頓服としてロラタジンをいただいています。
薬を1年以上も飲んでいるので、やめたいのですが、夜、蕁麻疹が出始めると眠れないくらい痒みが強いので怖くてやめられません。蕁麻疹が出る場所は、その日によって違います。手に出るときもあれば、足やおなかや顔に出るときもあります。薬を飲んでいれば出ませんが、飲まないと必ず出てしまいます。この先も飲み続けなければいけないのでしょうか?去年までは、生まれてから蕁麻疹が出たことがありませんでした。一体何が原因なのでしょうか?また、薬を飲む以外に何か対処方法はありますか?どうぞよろしくお願いいたします。

長引くこともありますので、根気よく治療を。

多くの蕁麻疹はアレルギーが原因です。ととさんと同じように慢性蕁麻疹で、1年とは言わず2年以上治らない患者さんは結構います。蕁麻疹の後が黒くなったり、何か蕁麻疹が出たことを示す皮膚症状がありましたら、大学病院の皮膚科を受診して下さい。
薬との付き合い方については、蕁麻疹が止まれば、飲む量を減らしていくか、あるいは、間隔をあけて同じ量を飲むようにしてみてもいいでしょう。また、医者を変えるのも一つの方法です。

ととさんからコメントをお寄せいただきました。

市橋先生、ご回答をいただきありがとうございました。
長い間私と同じような症状で長期間悩まれている方がいるのですね。少し長い付き合いを覚悟しないとだめなのかもしれないですね。現在は、漢方が少し体にあってきたのか、薬を毎日飲まなくてもよいときもあります。あまりあせらずに考えないようにします。
本当にありがとうございました。
ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。