おしえて先生

ハチに刺されたときの応急処置は?

8の倍数(#)・20~29歳女性 2008/08/01 投稿

来月、7歳になる娘が学校の友人を連れて祖母(私の母)の家に泊まりにいく予定です。祖母の家は周囲を山と田んぼに囲まれた文字どおりの「里山」で、軒先にハチの巣が見られることも多々あります。
最近、マラソンランナーが大勢ハチに刺されたというニュースを聞き、母親としてはむやみに巣には近づかないよう注意をしているのですが、思いも寄らぬところからハチの大群が出てきて刺された場合、応急処置はどうすれば良いのでしょうか?
子供たちだけでも対処できるような方法があればなお助かります。私が子供の頃はアンモニアを塗れば良いと聞きましたが、現在でも医学的にそれは正しいとされているのでしょうか?

対処法は状況によって異なりますが、アンモニアには効果はありません

蜂に刺された場合の症状と、その対応は、蜂の種類、刺された数、蜂毒に対してアレルギーを持っているかどうかで異なります。中でも怖いのはスズメバチです。刺された後、10分ぐらい経ってからその部位は蜂毒により赤くなり、また腫れてきます。その場合は、皮膚局所から毒を吸い取るのが良いといわれています。また、3%タンニン酸アルコールの皮膚塗布も有効です。よく言われているアンモニアは無効です。腫れに対しては、局所の冷シップと強いステロイドホルモンの皮膚塗布がいいです。蕁麻疹が出たり、息苦しくなるなどした場合は、直ぐに病院へ行って下さい。他の蜂に刺されたときも、蕁麻疹が出て、気分が悪いとか、息苦しいときには直ぐに病院で治療を受けることが重要です。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。