おしえて先生

大切な友人の病気について

ミディー(#)・20~29歳女性 2008/04/04 投稿

大切な友人が「強迫性障害」と診断されました。
いろんなことにこだわり過ぎ、同じ行為を繰り返してそれも特別なやり方でないと気がすまないなどの症状に悩まされているようです。
私としてはその友人が元気になるようにお手伝いをしたいのですが、具体的にどんなことをすればよいでしょうか。逆に、「これはしては駄目」と言うことがあれば教えてください。

病気のつらさを聞いてあげた上で、「普通の生活を」と

強迫性障害は、その方にとってばかばかしく、無意味で不合理な考えや感情、行動が繰り返し頭の中に出て来て押さえようとしても押さえきれない状態をいいます。最近の研究では100人のうち2,3人は生涯のうちに強迫性障害にかかると言われています。SSRIクロミプラミンという抗うつ剤や行動療法(特に暴露反応妨害法)で効果がみられます。
ご友人としては、病気のつらさをよく聞いてあげた上で、「症状がありながらも出来るだけ普通の生活をしよう」とおっしゃってあげることでしょうか。巻き込み型の強迫症状の方の場合には、限度を決めて(手洗いが症状の方で他人にも手洗いを強要するような方には、例えば手洗い2回等)症状に付き合ってあげる事が大切で、際限なく付き合うことは危険です。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。