おしえて先生

皮膚がはがれていく病気がありますか?

マロンの母(#)・40~49歳女性 2008/04/10 投稿

夫にあらわれた症状について教えてください。
半年ほど前から夫の髪にフケが目立つようになり、フケを防ぐ市販のシャンプーを使って様子をみていました。しかし、その後もひどくなる一方で、フケの大きさも1かけらが5mm~1㎝程の大きさになってきました。フケというより、皮膚がはがれている様にみえます。
最近では、手のひらの皮までポロポロとむけてきて、とくに指先のほうがひどいように思えます。そこで一時的に頭髪用やボディー用のシャンプーを使うのをやめていますが、症状は変わりません。
皮膚科の受診をすすめても、もともと夫は病院嫌いで、仕事が忙しいということも重なり、なかなか受診してくれません。
夫は47歳なのですが、このような症状は年齢的なものでしょうか?それとも何か特別な病気の症状なのでしょうか?

脂漏性皮膚炎や尋常性乾癬の可能性があります。

頭皮の病名は、脂漏性皮膚炎、尋常性乾癬のいずれかでしょう。掌に出ているのが同じ病気かどうかは、ご相談内容からは分かりませんが、同じ病気だとすると尋常性乾癬の可能性が高いでしょう。尋常性乾癬ですと、ビタミンD軟膏と合成副腎皮質ホルモン剤の併用で、かなり良くなり、皮疹は消えることが期待できます。しかし再び悪化する可能性は高いですね。脂漏性皮膚炎ですと、頭部に弱いカビがいるための症状です。是非とも皮膚科をご受診ください。気持ちも楽になり、また、社会生活上も良いですよ。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。