おしえて先生

傷の痒み

G6PD(#)・20~29歳女性 2008/02/15 投稿

予防接種や採血時の穿刺跡など、小さなものでも傷ができると赤く腫れ、異常に痒くなって掻かずにはいられなくなります。掻いた結果、傷が広がり治りがいっそう悪くなります。痒くなるのは普通なのでしょうか?また、痒くなったときの対処法を教えてください。

ベーチェット病が疑われます。

針の痕が残りやすいことが、先ず正常でない可能性があります。特に採血後、常に痕が残るのでしたら、ベーチェット病が疑われます。
ベーチェット病は、口の粘膜に痛みを伴った白い粘膜疹や、ひざから下の皮膚にしこりが出たりします。また目にも異常が出ます。本症は細菌の成分に対する一種のアレルギーと考えられています。針痕が、少し盛り上がり、軽い赤みがあり、少し痒くなることがあげられます。掻いてしまうと、さらに他の細菌が入り炎症が拡大します。採血後は、直接爪で掻かないように、ガーゼなどをあてがって下さい。細菌を殺す軟膏をつけておくのもいいでしょう。そして、私が説明したような症状が一つでもあるようでしたら、一度皮膚科専門医をご受診下さい。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。