これは過労？それとも鬱でしょうか。
最近、体の震え、意識薄弱、立ちくらみ、吐き気、足腰の筋肉痛、眠気による気絶の症状があります。仕事のため朝出勤、深夜2時帰宅、月10日以上徹夜(連続2日以上の徹夜が月8日)という日常で、年中無休の状態です。このような中、病院にも行けずに悩んでいます。
また、過度のパワーハラスメントも頻繁にあるため、これらの症状が過労からくるものなのか、鬱なのかが分からない状態です。最近とくに吐き気、意識の薄弱、足腰の筋肉痛が激しいです。肉体労働ではないのにもかかわらず、どうしてこのような症状が出るのでしょうか？また、夜に睡眠をとったとしても、緊張が高まるとどのような状況でも寝てしまいます（突然意識が無くなるので、気絶かどうかも不明）。
会社を辞める以外に、症状を改善する手段が無いことは理解しているのですが、今の環境のまま、緩和させる方法は無いものでしょうか？
どちらかの区別は難しいですが、うつ病の可能性を考えて早期受診を。
大変な労働環境ですね。月100時間以上の残業に対しては産業医の面接を義務づける法律が出来ていますが、産業医の先生は会社にいらっしゃらないのでしょうか？過労から鬱状態をきたすこともありますので、どちらからくる症状かの区別は難しいと思います。鬱状態も自律神経症状を伴いますので、さまざまな身体症状が出てきてもおかしくありません。仮面うつ病といって、抑うつ感、意欲の低下、集中力の低下等の精神症状があまりみられず、色々な身体症状が前面に出ているタイプのうつ病もあります。
うつ病の場合には、一般的に治療は薬と休養の両面から行います。軽症の場合には、薬の服用だけで症状は軽快しますが、症状が重篤になるほど休養が必要です。とにかく早く病院を受診される事をお勧め致します。早期発見・早期治療です。発病から治療を受けるまでの期間が長くなる程、うつ病が慢性化しやすくなります。受診されて、主治医が必要と判断されれば、休職の診断書を書かれると思います。現状で症状を緩和する方法はないと思います。
ご回答いただいた
半田（伊藤）容子 先生
ドクター| ご活躍の場所 | 八事クリニック 院長 |
|---|---|
| ご専門 | 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医 |
| ご経歴 | 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業 名古屋大学付属病院 愛知県立城山病院 生々会松蔭病院を経て 八事クリニックを開設 |
| 所属団体 | 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、 日本精神病理・精神療法学会 |
| 先生からの一言 | 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。 |
