おしえて先生

無気力が続く

りんどう(#)・40~49歳女性 2007/10/01 投稿

無気力になり、何事も億劫で普段興味のあったことも関心がなくなり、普段洋服を選ぶのも億劫で、入浴すらする気持ちにならない事さえありました。五年前から心療内科で塩酸ミルナシプランを処方され服薬していましたが、思うように改善しませんでした。月経も不順でしたので、開業医の婦人科受診をしたら更年期障害といわれ、HRT(ホルモン補充療法)を昨年10月からはじめました。一時改善しましたが、今年の春頃また無気力になり、HRT(ホルモン補充療法)の薬をかえたりしましたが、エストラジオールの血中濃度が5.2pg/mLと上がりません。甲状腺の検査をしたところ、機能低下しているといわれ、抗体はマイナスでしたが、レボチロキシンナトリウムを服用して、やや改善したような気がします。
地方なもので総合病院やレディーズクリニックもなく、心療内科、婦人科、内科とも別々です。
現在心療内科から塩酸セルトラリン25ミリ朝一錠、内科からレボチロキシンナトリウム毎食後一錠、婦人科から結合型エストロゲン0.625二錠朝、夕、酢酸メドロキシプロゲステロン2.5ミリ朝、夕二錠服用しております。食べない割りにかなり太り、やや改善したものの、残暑のせいか倦怠感が抜けきれなく、以前のように戻れません。
どの診療科にウェイトをおいたらよいか判りません。
心療内科では、この年代ですとあるような家庭内の問題の話を聞いてもらい、一時スッキリする程度です。
これからの治療はどのようにすすめてゆけばよろしいでしょうか?

病名の特定が難しいため、大学病院の受診をおすすめします

書いてある内容からだけでは、無気力の原因が、うつ病、更年期障害、甲状腺機能低下症のいずれであるかの判断は困難です。更に、塩酸セルトラリンは副作用の一つに甲状腺機能低下症もあるため、状況の判断を難しくしています。
こういう場合の対処法には特別の指針があるわけではありませんので、ひとつの方法として私の意見を書いておきます。
これらの病気を全部みることができる病院である、大学病院の内分泌内科を紹介してもらい、薬の調整をしてもらうのが確実で早い方法だと思います。甲状腺機能低下症をきたした原因である病気の診断、甲状腺機能低下症に塩酸セルトラリンが関与していないか、を調べたうえで、塩酸セルトラリンが必要な状況なのかどうかも判断してもらえばより良い治療方針が得られるでしょう。
大学病院は家からは非常に遠いかもしれませんが、不安を抱えたまま現在の治療を受けることはおすすめできません。
お大事になさってください。

ご回答いただいた

古家英寿 先生

ドクター
ご専門 呼吸器内科、一般内科、免疫学、臨床薬理学
日本内科学会認定内科専門医、米国内科専門医会上級会員、日本臨床薬理学会指導医、医学博士
ご経歴 山口大学医学部卒業
熊本大学第一内科大学院卒業
先生からの一言 今度からこのサイトで皆さんの御相談にお答えすることになりました。医療に100%はありませんが、皆さんの御役にたてるようにがんばりたいと思います。