おしえて先生

女性の薄毛の原因

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(#)・30~39歳女性 2007/08/13 投稿

薄毛で悩んでいます。
母も祖母も髪の毛が少なかったので、遺伝的なものかと思っているのですが、
30代を超えたころからいちだんとボリュームが減り、髪を束ねたときなど、何箇所も地肌が見えるくらい本数が少なくなっています。
最近読んだ本で、ピルの副作用として、薄毛になるということが書かれていました。
これは医学的に正しいのでしょうか?その場合、ピルを中断するつもりはないのですが、日常生活などで注意したり、女性でも使える育毛剤はあるのでしょうか?

女性の薄毛は増えています。

薄毛と言えば男性に限定した悩みのようですが、じつは女性でも悩んでいる人が大勢いします。
女性でも体内にある男性ホルモンが影響して、頭部の毛が著しく薄くなることがあると考えられています。その他、膠原病や梅毒でも急速に薄くなります。
ピルに関しては、エストロゲンとプロゲステロンが含まれていますので、頭皮が薄くなることは一般にはないと考えられます。
今後はピルを服用しながら、頭皮にビールのホップなどエストロゲン効果があると言われている育毛剤などを試用されるのも一方でしょう。
また、一般に毛が薄くなるのは、遺伝とも関係します。ホルモンを感知して細胞に働きかけるなど、すべての細胞の働き具合は遺伝子が握っているのです。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。