禁煙、ニコチン依存について
みゅ(#)・20~29歳女性
2007/06/05
投稿
最近、50代の父が禁煙を始めました。最初はニコチンパッチを使用していましたが、2週間もたった頃に貼り忘れをきっかけに使用をやめ、パッチもなしで2ヶ月ほど禁煙継続中です。もともと20~30本/日×30年喫煙していました。まだまだ吸いたい気持ちになることが多々あり、ガマンに苦しんでいるようです。そこで、ご相談があります。ニコチン依存については、ライブラリの「禁煙」の項目を読んで勉強させていただきましたが、ニコチン依存はどのくらい禁煙を継続すると抜けてくるものなのでしょうか?吸いたい気持ちは無くなるのでしょうか?禁煙後2、3日で血中にニコチンが検出されなくなるとも聞いたことがありますが、体内にニコチンがなくともニコチン依存は続くものなのでしょうか?自分自身のことではないのですが、禁煙に苦しんでいる姿を見ると、終わりはこないのかと心配になりますし、生涯禁煙に成功して欲しいのでどうか力を貸してください。宜しくお願い致します。
ニコチン依存は解決が難しい問題。周囲がサポートを。
体内にニコチンがなくてもニコチン依存は続きます。ニコチン依存がなくなるまでの期間は、イライラなどのニコチン禁断症状がおさまる2~3週間と考えて良いと思います。吸いたい気持ちがなくなるかという質問に対しては、極めて少数の人が「吸いたい気持ちがなくなることがある」という答えしかありません。喫煙習慣はニコチン依存と心理的依存からなっています。心理的依存は、パチンコや飲酒でもみられるように簡単に解決できないものです。生涯禁煙に一回で成功することは少なく、7~10年かけ平均3~4回の禁煙を試みることで成功する場合が多いと報告されています。禁煙に失敗しても、周囲の人が繰り返し禁煙に挑戦するように励ますことが大事なようです。
ご回答いただいた
古家英寿 先生
ドクターご専門 | 呼吸器内科、一般内科、免疫学、臨床薬理学 日本内科学会認定内科専門医、米国内科専門医会上級会員、日本臨床薬理学会指導医、医学博士 |
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ご経歴 | 山口大学医学部卒業 熊本大学第一内科大学院卒業 |
先生からの一言 | 今度からこのサイトで皆さんの御相談にお答えすることになりました。医療に100%はありませんが、皆さんの御役にたてるようにがんばりたいと思います。 |