おしえて先生

中性脂肪がいっきに増えた理由は?

いと(#)・30~39歳女性 2007/01/11 投稿

健康診断の結果で中性脂肪の数値が126mg/dLと昨年の数値(52)の倍以上になっていました。身長147cm、体重42kg(去年もほぼ同じ)です。平日は通勤で毎日往復1時間の距離を歩いているし、朝にストレッチとダンベル体操をするなど運動には気を使っています。
ひとり暮らしですが食事も自炊していて、油ものはなるべく控え、野菜の多い鍋ものや麦ご飯、わかめ・野菜入りの炊きこみご飯などご飯食中心で、大豆もできるだけ摂るようにしています。
それなのにあまりもの中性脂肪の増加に、かなりショックを受けています。どのように改善すればよいのか、ご指導ください。

炭水化物の摂り過ぎは、中性脂肪を増加させてしまうこともあります

運動を心がけておられるのは、とても良いことです。しかし、書いておられるようにご飯食が中心で炭水化物の摂取量が多いと、中性脂肪が増えてしまうことがあります。
肉や魚なども含めて、動物性タンパク質もバランスよく摂取することが必要です。脂肪も適宜、摂取するようにした方が良いでしょう。食事はバランスが大事なのです。体質にみあった栄養を摂っているか、チェックを受けてみられると良いでしょう。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。