おしえて先生

娘の統合失調症

にゃご(#)・40~49歳女性 2007/01/11 投稿

中学2年のとき深刻な不登校になり、自傷行為や摂食障害などで悩み、神経科に通院しています。統合失調症ということでお薬をいただき、やや落ち着きを取り戻し、高校にも入学いたしました。
しかし最近、朝にわけもなく怖がり、また授業中も不安にかられ保健室へ行くことがたびたびです。
かかりつけの医師は協力的にしてくださいますが、あまりゆっくりと話す時間もありません。
私自身、この病気は治らないのではないか…と将来が心配になります。
現在は高校も辞めるかどうか悩んでいます。
いっそのこと親子で死のうか…とまで考えてしまいます。
これからどんな気持ちで過ごしていったらよいのか、苦しむ日々です。
ズバリ、統合失調症は一生付き合う病気なのでしょうか。また、娘と接するとき、怒ったりしてはいけないのでしょうか。私も疲れきってしまいました。

疲れきってしまわないようご自身のストレスにも注意を

娘さんのことで大変心を痛めておられるのですね。お母様のご苦労がよく伝わってきました。
娘さんは現在神経科に通っておられるとのことですが、精神科のお薬を使っておられると思います。
統合失調症に対しては昔と違って、現在良いお薬がいろいろと出ていますので、環境の調整とお薬で普通に生活されている方が大勢おられます。かかりつけの医師とよく相談されて、お薬の調整をしてみてはどうでしょうか。

また、お母様が疲れきってしまわないようご自身のストレスにも注意してください。
もし、お母様が夜眠れなかったり食欲がなくなったりしているならば、お母様自身がストレス病になっている可能性もありますので、医師にご自身の健康についてご相談なさってください。
親子で死んでしまおうかと思うような、切羽詰ったお気持ちを是非伝えてください。必要に応じては、お母様ご自身も少し楽な気持ちになれるような治療を受けられた方がいいかもしれません。
ご指摘のように、この病気とは一生付き合っていくつもりで治療を続けていくことが大切ですが、現在娘さんは思春期真っ只中で、普通のお子さんでもいろいろ問題行動を起こす時期でもあります。娘さんは症状があってもがんばって学校に行っておられる事自体、素晴らしいと思います。
確かに、一番大変な時期でご心労も多いと思いますが、ここを乗り越えれば、上手な病気との付き合い方ができるようになり、落ち着いた日々が取り戻せると思います。
まずは、医師にご自身のご心配や体調などを伝え、学校のことなども時間をかけて検討されてはいかがでしょうか?
娘さんに対して怒ってしまうのは、どういった場面でどんな怒り方をされているのでしょうか?
そうした相談のできるカウンセリングなどをお母様が受けてみられることも、現在のつらい状況解決の糸口になりそうです。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。