同じ料理を食べても、味の感じ方は人それぞれ。どのように感じているかは、本人にしか分からない。そのため、「味を感じない」「おいしいと思えない」などの味覚の異常があれば、まずは自分が気づくのが自然だと思われる。しかし実際には、自分が味覚障害だと気づいていない人が多くいると考えられている。
家族など、身近な人からの言葉がきっかけとなって発見されるケースもある。例えば、料理を作ると「味付けが濃い」と言われることや、一緒に食事をしている人から「調味料や香辛料を使いすぎる」と指摘されることが多い場合は、味覚が鈍り味を感じにくくなっているため、必要以上に調味料を使っている可能性がある。以下の中に思い当たる項目がないか、チェックしてみよう。
味覚障害は冗談めかして「味オンチ」と表現されるように、それほど深刻ではない病気というイメージを一般的にもたれているかもしれない。しかし、思いもよらない、重篤な病気が隠れていることもある。例として挙げられるのは、脳梗塞や糖尿病、舌がん、うつ病など。ほかにも、亜鉛の不足や使用した薬の影響、放射線治療の影響など、味覚障害にはさまざまな原因が考えられる。味覚に異常を感じる、あるいはまわりの人からよく指摘される場合は、なるべく早く検査を受けるようにしたい。
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味覚障害を専門とする口腔外科や耳鼻咽喉科などで行われる検査として、次のようなものがある。味覚障害は治療が可能な病気なので、原因を突き止め、症状の程度を確かめるために、まずは検査を受けることが重要だと言える。
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