おしえて先生

運動療法について

うつぎ(548ed57fde)・20~29歳女性 2024/03/15 投稿

かなり前から鉛のような倦怠感や気分の落ち込み、冷えやむくみ、頭痛肩こり、集中力の低下、甘いものへの依存など、自律神経失調症とか非定型うつのような症状が出ています。
冬になるとより悪化する気がします。
食生活の乱れや運動不足、睡眠不足が原因だとはわかっていますが、健康的な暮らし方というものがどうにも出来ず、それをやらなきゃと負担に感じて、ますますやる気が出ないというのが現状です。
まずは運動から始めようと思いますが、自分に合った効果的な運動というものがわかりません。
元気な日は朝のストレッチをしていますが、今朝も吐き気や倦怠感が辛くてサボってしまいました。
通勤時は15分くらい歩いていますが、ウォーキングと言えるような歩き方は出来ていません。
効果的な運動療法とはどういったものなのでしょうか。
アドバイスを頂けましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

おすすめはラジオ体操です

健康のためには運動が良いといわれていますが、実際に継続することは至難の業です。
おすすめはラジオ体操(音楽に合わせて体を動かすもの)です。
第1と第2があります。
若い方はご存じないかもしれませんが、ラジオ体操は昭和3年に「国民健康体操」の名称で国民の健康保持増進を目的として実施されたものです。
昭和の時代には小中学校で毎日の日課になっていることも多々あったようです。
YouTubeで簡単に見ることができます。
屋外でも室内でもできるし、時間も10分以内であるため、継続することが容易です。
一見簡単な動作でありますが、骨、関節、筋肉をまんべんなく動かすことができる全身運動です。
運動による全身への刺激は体力強化につながりますし、起床後やスポーツ前のストレッチとしても効果的です。
最後の深呼吸は自律神経を整えるためにも役立ちます。
回答者の私もスマホで毎日ラジオ体操をしております。
体力増強には役立っているという実感があります。
ラジオ体操で物足りなく感じたら、速歩やジョギングなどを取り入れていくとよいでしょう。
重要なことは、楽しく継続できる運動です。

ご回答いただいた

牧野真理子 先生

ドクター
ご活躍の場所 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長
東邦大学医学部客員講師
JICA(国際協力機構)顧問医
優秀臨床専門医
アサヒビール産業医
オレンジページ産業医
日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
ご専門 心身医学(心療内科)
女性の心身症(摂食障害など)
職場のメンタルヘルス
異文化間メンタルヘルス
ご経歴 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業
メルボルン大学医学部大学院卒業
著書 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999)
『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002)
『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005)
『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011)

【共著】
『医療看護学』(中山書店)
『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数

【連載】
『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中
所属団体 日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
先生からの一言 メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。
小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。