本態性振戦は命に関わる重篤な病気ではないが、クオリティ・オブ・ライフを損なう要因になる。自分でできるふるえチェックシートで、ふるえの症状をチェックしてみよう。
ふるえを唯一の症状とする「本態性振戦」は生命には影響がなく、ほかの症状も伴わないため、「年のせいだから仕方がない」「たかがふるえじゃないか」などと、本人も家族も熱心に治療に取り組もうとしない場合が多いようだ。
しかし、不快な症状を抱えたまま毎日を過ごすのでは、生きることの喜びが制限されてしまうのではないだろうか?実際、ふるえの症状を気にして人前に出るのをやめてしまったり、箸をうまく使えないために食べたいものも食べられなくなるなど、長引けば長引くほど精神的な苦痛は大きくなってしまう。
ふるえに気づいたら早めに専門医である神経内科を受診し、医師の診断を受けて欲しい。なぜなら、「本態性振戦」は薬でそのふるえをコントロールすることができるからだ。
これらの項目の多くにあてはまった場合、本態性振戦やパーキンソン病が疑われる。なかでも、1~5に多くあてはまった場合は本態性振戦の可能性があり、6か7にあてはまった場合はパーキンソン病の可能性がある。
文字を書くことやうずまきをなぞることで、ふるえをチェックする方法。画像をクリックして、用紙をプリントアウトしてトライしてみよう。文字のふるえがひどかったり、うずまきを筆記用具でうまくなぞれない場合には、本態性振戦の可能性がある。
ふるえが気になる人は、日頃フェルトペンを使おう!
ボールペンや鉛筆などの先の硬い筆記用具を使っていると、振動が文字に伝わりやすく、字のふるえが目立ってしまう。先のやわらかいペンを使えば、振動が先まで伝わりにくくなり、文字も見やすくなる。なるべくフェルトペンなど先のやわらかいペンで書くようにしてみよう。