貧血の症状は、体内の各所が酸欠状態になることによって現われます。貧血の主な症状をまとめました。
赤血球の仕事は、体中に酸素を運搬することです。直接は、赤血球中のヘモグロビンがその仕事を担っています。しかし、体内の鉄が少なくなると、ヘモグロビンが作られなくなり、体中に運搬される酸素の量が減ってしまいます。
貧血の症状は、体内の各所が酸欠状態になることによって現われます。以下に貧血の主な症状をまとめました。このような症状が重ねてあるようなら病院での検査をおすすめします。
体が酸欠になることで、わずかな運動をしても息が切れ、疲労や倦怠感を覚えます。また、心臓にも負担がかかるので、動悸が起こりやすいです。ひどいときには呼吸困難や、胸の痛みを覚えることもあります。
酸素不足が脳に影響している状態。睡眠時間はとっているのに、朝なかなか起きにくいとか、ときどきめまいがするなどの症状があります。
ヘモグロビン(赤い色素)不足で血の色が薄い、また、酸素不足で皮膚にまで十分に血液が回らなくなるために、顔色は真っ白になります。まぶたの裏、口の中の粘膜や爪なども白くなります。
貧血の度合いがひどくなると現われる症状です。ここまで来たら、医師の指導で鉄剤などの薬を飲むようになります。
食欲不振、吐き気、下痢、便秘など胃腸系のトラブルも、酸素不足が原因になっていることがあります。
食べ物が飲み込みにくいという訴えも、貧血でみられる症状のひとつです。鉄剤の服用で軽くなります。