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中東からやってきた感染症MERS(マーズ)とは?

基礎疾患(持病)がある人の致死率は約40%

2015年5月以降に、韓国での死者30人以上、感染者180人以上の流行が報じられた中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)は、その名の通り、主に中東地域(※後述)で2012年から報告されてきた感染症です。MERSコロナウイルスに感染して発症し、右記のような症状が引き起こされます。2003年に中国や香港を中心に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS:サーズ)の原因となったウイルスも、同じくコロナウイルスという種類でしたが、SARSとMERSは別の病気です。

MERSの主な症状

  • ●発熱
  • ●咳
  • ●息切れ
  • ●下痢などの消化器症状

…など

MERSコロナウイルスの潜伏期間は、最長で14日間です。感染しても、必ずしも症状が現れるとは限らず、症状が出たとしても軽症の場合もあります。ただし、高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患(持病)がある人は重症化しやすく、約40%の確率で死に至ります。MERSの死亡例の約90%が、このような基礎疾患にかかっている人たちだと報告されています。
※中東地域:アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン(2015年6月24日現在)

日本にいるヒトコブラクダは大丈夫?フタコブラクダは?

日本にいるヒトコブラクダは大丈夫?フタコブラクダは?

ヒトコブラクダが、MERSウイルスの保有動物だと考えられています。2015年の韓国でのMERSの流行の際に、日本国内にいる25頭前後のヒトコブラクダを検査したところ、MERSコロナウイルスは検出されませんでした。なお、フタコブラクダでは、これまでMERSウイルスが検出されたことはありません。

ヒトコブラクダに直接接触しなくても、MERSは人から人へと感染します。主な感染ルートは、感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきを介する飛沫感染や、感染した人との接触による接触感染です。韓国での流行の経緯ははっきりとはわかっていませんが、病院内で人から人へと感染した院内感染だと言われています。ただし、同じく飛沫感染をする季節性インフルエンザほどは感染力が強くないため、MERSが人から人へ次々と感染することはありません。

MERSかも…と思ったときは、病院ではなく保健所に連絡を!

MERSが日本で流行する可能性は低いと言われていますが、万が一発症した場合は、症状に応じた対症療法が行われます。 MERSに対するワクチンはないため、予防するにはMERSコロナウイルスに感染しないように、特に重症化しやすい基礎疾患がある人は、流行している地域にはできるだけ行かないようにしましょう。やむをえず流行地域へ行くことになった場合、現地では手洗い・うがい・マスクの装着などを心がけましょう。MERSに限らず、ほかの感染症の予防にもなります。

なお、流行地域からの帰国後にMERSが疑われる症状が現れた際は、潜伏期間である14日がまだ経っていない場合、医療機関を受診してはいけません。これは、その場にいる医療従事者や、受診に来ていた人たちに感染してしまう恐れがあるからです。必ず最寄りの保健所に電話で連絡をして、指示を仰ぐようにしましょう。

更新日:2015年7月6日

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