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やっぱり百薬の長!?日本酒の効用

決め手は原料と製法
■お酒は製法で3種類に分けられる

画像:日本酒温かい鍋物などがおいしい季節になってきた。となれば、まずは熱燗で一杯といきたいところ。飲めばお酒が体にしみわたっていくような…。実はこんな気分には、ちゃんと根拠がある。日本酒には、体を温めるのはもちろん、他のお酒にはないさまざまな健康効果まで期待できるのだ。その秘密は原料と製法にある。

お酒は、製法によって醸造酒、蒸留酒、混成酒の3種類に分けられる。簡単に言えば、醸造酒は原料を発酵させたもの。蒸留酒はその発酵液の蒸気が酒になる。混成酒はいろいろな酒を混ぜたり、果実などを加えたものだ。

醸造酒 日本酒、ワイン、ビールなど
蒸留酒 焼酎、ウィスキー、ブランデーなど
混成酒 リキュール、梅酒など

■日本酒は栄養価が最も高い!?

画像:日本酒にはなんと700種類の栄養成分が含まれている お酒は嗜好品だから、基本的に好きなものを飲めばよいのだが、健康効果を期待するなら醸造酒である日本酒がおすすめ。醸造酒には原料や発酵で生じる栄養成分がそのまま含まれているからだ。さらに、米と米麹を発酵させて造った日本酒はとりわけその栄養成分が多く、なんと700種類も含まれているという説もある。アミノ酸、ビタミン、肝臓によいペプチドといった新陳代謝を高めるものや、体に必要な微量栄養素であるミネラルも豊富だ。特にアミノ酸はワインの10〜20倍もあるという。

種類 造り方 成分 アルコール度数
醸造酒 米、麦、ブドウ、サツマイモなどデンプンや糖分を含む原料を発酵させた発酵液を絞って造る 原料に含まれていた成分に加え、発酵過程の変化で生まれた多様な成分が溶け込んでいる 低い
蒸留酒 原料を発酵させた発酵液に熱を加え、蒸発した湯気を冷やして造る 微量成分が多く存在するが、蒸発しない糖分、アミノ酸、脂肪、ミネラルは含まれない 高い

「ちょっといい気分」には理由がある
■体を温める効果はダントツ

画像:体を温める効果はダントツ お酒のアルコール分は、体内でアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解されるが、このアセトアルデヒドには血管を拡張させる作用がある。お酒を飲んでしばらく経つと体が熱くなるのは、そのせいである。日本酒には、このほかアデノシンという核酸の一種が他のお酒と比べて圧倒的に多い。このアデノシンには血管の収縮を阻害させる作用があるため、他のお酒より長く体が温まった状態が続くのである。

血管が開いて体が温まるということは、血行がよくなるということ。冷えや肩こり、腰痛、肌の分泌がよくなる美容効果や老化防止も期待できそうだ。

■生活習慣病予防にもつながる日本酒

日本酒は生活習慣病などの予防にもつながると言われている。糖尿病、がん、心臓疾患、アレルギー抑制、ストレス解消、うつ病…。そして、特に注目されているのが動脈硬化予防だ。動脈硬化は血中のコレステロール値が高くなることで促進されるが、このとき問題になるのが悪玉コレステロール。
だからと言って悪玉コレステロールがひたすら悪者というわけではない。最近の研究では、悪玉コレステロールそのものが悪いわけではないことがわかってきている。悪玉コレステロールを摂り過ぎると血中に長く留まることになる。すると、活性酸素の影響を受けて酸化変性を起こし、動脈硬化を引き起こすのだ。日本酒など醸造酒に含まれる抗酸化物は、悪玉コレステロールの酸化変性を抑制してくれる。そして日本酒には、血栓を溶かす作用もあり、生活習慣病予防には心強い味方と言えそうだ。

誤解の多い日本酒もつき合い方の問題
さまざまな健康効果を紹介したが、日本酒もアルコール飲料のひとつであることに違いはなく、飲み過ぎは禁物。個人差はあるが、人間の体が一晩(8時間)に分解できるアルコール成分は35〜36mm程度。この量が日本酒だと約2合が目安となる。日本酒が二日酔いしやすいと言われるのは、焼酎など蒸留酒は水などで割って飲むことが多いのに対し、ストレートで飲むことが多いからだろう。

また、日本酒は肥満や糖尿病の原因になると誤解されることがある。しかし、これもアルコールが食欲を麻痺させるために、つい食べ過ぎてしまうことが原因。食中酒として飲まれることが多いため、日本酒は、肥満の原因と思われてしまうのだ。お酒を飲むときほど食べ過ぎに気をつけること。上手な食べ方としては、最初にアルコールの吸収をゆっくりさせる油料理を少量摂り、後はさっぱりしたたんぱく質食品、野菜を摂るように心がけよう。特に、たんぱく質、ビタミンA、D、E、Kを含む食品をいっしょに摂るとよいと言われている。

画像:チーズ日本酒といえば和食を連想することが多いが、実は洋食との相性もよい。中でもチーズとの相性はバツグンだとか。健康や美容のためだけではなく、さまざまな料理に日本酒を合わせてみよう。意外なハーモニーを発見でき、飲む楽しみが増えるかもしれない。ただし、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!

<取材協力/資料提供> 日本酒造組合中央会

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