疾患・特集

どれくらい「お疲れ」?疲労蓄積度をチェックしてみよう

月曜日からシャッキリせず、「なんかダルイな~」とつぶやいているあなた。疲れがだいぶんたまっているのではないでしょうか?厚生労働省作成の「疲労蓄積度チェック」で、自分の疲れ具合を測定してみましょう。

多くの人が「上司の威圧的な態度」に疲れている

グラフ:職場で疲れる理由

サラリーマンの「お疲れ状況」を示した興味深いデータがあります。学術研究団体「大豆ペプチド健康フォーラム」が、全国の20~40代の会社員600人を対象に実施した調査(*)で、全体の29%の人が「とても疲れている」と答え、「やや疲れている」と答えた63%の人と合わせると、9割の人が疲労を自覚しているという結果になりました。

疲労の原因の9割は会社や仕事がらみで、職場で疲れる理由については、「人間関係(61%)」に次いで、「パソコン・OA業務(25%)」、「通勤(24%)」。人間関係の中でも、特に疲れさせる相手として7割以上が「上司」と答え、そのうち「威圧的・横柄な態度に疲れる」とした人が半数を占めていました。
また、疲れたときの様子については、女性の場合「イライラする」「八つ当たりしてしまう」など、攻撃的になる傾向があり、逆に男性の場合は「無口になる・人と話すのが億劫になる」と内にこもる傾向がみられました。

さて、あなたはどうでしょうか?自分自身の疲れの原因がわかっているでしょうか?疲れたときに、どんな行動に出てしまうか、自覚できているでしょうか?これを機会に、一度自分の「疲労」と向き合ってみましょう
(*)インターネットのアンケートサイトにモニター登録している全国の20、30、40代の会社員男女各100人、計600人を対象に2004年3月に実施。

厚生労働省作成 疲労蓄積度をチェックしてみよう!

多くの日本人が抱えている「疲労」に対し、厚生労働省は「労働者自身も自らの疲労度を把握・自覚し、積極的に自己の健康管理を行うことも大切」として、疲労蓄積度のチェックリストをホームページ上で公開しました。公開当初はアクセスが殺到し、なかなか接続できなかったとか。このようなチェックリストを使って、まずは自分自身の疲労の程度を客観的に測ってみましょう。

Step.1 自覚症状

最近1ヵ月間の自覚症状について、各質問に対し最も当てはまる項目にチェックしてください。

ほとんどない
(0点)
ときどきある
(1点)
よくある
(3点)
1 イライラする
2 不安だ
3 落ち着かない
4 ゆううつだ
5 よく眠れない
6 体の調子が悪い
7 物事に集中できない
8 することに間違いが多い
9 仕事中、強い眠気に襲われる
10 やる気が出ない
11 へとへとだ(通勤後を除く)
12 朝起きたとき、ぐったりした疲れを感じる
13 以前と比べて疲れやすい

Step.2 勤務の状況

最近1ヵ月間の勤務の状況について、各質問に対し、最も当てはまる項目にチェックしてください。

1 1ヵ月の勤務外労働


2 不規則な勤務
(予定の変更、突然の仕事)


-
3 出張に伴う負担
(頻度・拘束時間・時差など)


-
4 深夜勤務に伴う負担(*1)


5 休憩・仮眠の時間数および施設

-
6 仕事についての精神的負担


7 仕事についての身体的負担
(*2)



  • *1:深夜勤務の頻度や時間数などから総合的に判断してください。深夜勤務は、深夜時間帯(午後10時~午前5時)の一部または全部を含む勤務を言います。
  • *2:肉体的作業や寒冷・暑熱作業などの身体的な面での負担

Step.3 総合判定

次の表を用い、「Step.1 自覚症状」と「Step.2 勤務の状況」の評価から、あなたの仕事による負担度の点数(0~7)を求めてください。


Step.1
Step.2
  Step.2
勤務の状況の合計点
Step.1
自覚症状の合計点
0点 1~2点 3~5点 6点以上
0~4点 0 0 2 4
5~10点 0 1 3 5
11~20点 0 2 4 6
21点以上 1 3 5 7

※糖尿病や高血圧症などの持病がある場合は判定が正しく行なわれない可能性があります。

あなたの仕事による負担度

●0~1点→低いと考えられる
●2~3点→やや高いと考えられる
●4~5点→高いと考えられる
●6~7点→非常に高いと考えられる