血行促進に有効な手段として「血管を強くする」という方法があります。この血管を強くする成分に「へスペリジン」というものがあるのをご存知ですか?みかんの皮などに多く含まれるへスペリジン。この冷え症対策の強い味方について、ご紹介しましょう。 目次 血行促進で冷え症を解決!? 血行促進に効果的!へスペリジンについて 血行促進で冷え性を解決!? 女性の体のお悩みでよく耳にするのが「冷え性」ですね。18~25歳の女性97人に冷えについてのアンケートを行ったところ、全体の74%もの人が「冷えを感じることがある」と答えた、ということもあるほど、女性にとっては身近な悩みです。 この冷え性の原因は、血行不良によるもの、ということはみなさんご存知のことと思います。血行促進のためには、入浴やストレッチ、適度な全身運動などが効果的です。 さらに、血行促進に有効な手段として「血管を強くする」という方法があります。この血管を強くする成分に「へスペリジン」というものがあるのをご存知ですか? みかんの皮などに多く含まれるへスペリジン。この冷え性対策の強い味方について、ご紹介しましょう。 血行促進に効果的!へスペリジンについて へスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種です。ビタミンCと一緒にはたらき、毛細血管を細菌やウイルスから守ったり、ビタミンCの消耗を防いでしなやかで強い血管を保ったりする効果があります。 みかんの皮やすじに多く含まれ、漢方でもみかんの皮を乾燥させた「陳皮」は重宝されてきました。 このへスペリジンには、活性酸素を除去する抗酸化作用や、末梢血管を強くする働き、さらに血管の透過性を適度に保つ働きがあります。 透過性とは、物質を通り抜けさせることができる性質のこと。末梢血管には、血液と体内の細胞の間で栄養や酸素の受け渡しを行う働きがあります。透過性が適度に保たれることで、血管の強度が保たれ、血行促進に大きな役割を果たしているのです。 ある実験では、へスペリジンを7日間摂取した人に15度の水に手をつけてもらい、体温の変化をサーモグラフィーで測定したところ、手の体温の回復が早い、という結果も得られています。 日本では昔から、天日干ししたみかんの皮をお風呂に入れると、体が温まると言われていますね。これは、このへスペリジンの効果をうまく利用しているものなのです。 この血行促進に有効な成分であるへスペリジンは、他にも高血圧を予防する、生活習慣病の予防、改善、花粉症や骨粗しょう症の予防といった効果もあると考えられています。 このように、体にとって様々なよい効果が期待できるへスペリジンは、サプリメントで摂取することもできます。みかんの皮などと比べて、手軽に体に取り入れることができるサプリメントを活用するのもいいですね。 公開日:2016/02/15
冷え性の人にとって、気温が下がる秋冬はもちろん年間を通して、食事や服装などの冷え対策を講じていることでしょう。ここではあまりに身近で見落とされがちな「水」と「油」と、冷え性との関連性について詳しく解説します。 目次 あまりに身近で、見落としがちな冷え対策 水の飲み方によっては、体がさらに冷えることも… 冷えを防ぐために摂りたい油は、これ! あまりに身近で、見落としがちな冷え対策 冷え性の人にとって、気温が下がる秋冬はもちろん、冷房で室温が調節される春夏も、冷え対策は欠かせません。年間を通して食事、服装、入浴、マッサージ、ツボなど、さまざまな対策を講じていることでしょう。そんななか、あまりに身近であるため見落としがちなのが、人間の体を構成する「水」と「油」です。美容のためにこれらに気をつかう人はいても、冷え性との関連性まで意識している人は多くないのではないでしょうか。 水の飲み方によっては、体がさらに冷えることも… 冷え性の原因の一つに、体に老廃物がたまって、血流が滞ることが挙げられます。血流を改善して老廃物を排出するには、血液の元になる水が必要となりますが、むやみに多く飲めば良いというわけではありません。血流が悪くて体が冷えている人は、取り入れた水をうまく排出できず、ため込まれてしまいます。たまった余分な水は、細胞間や皮膚の下などにたまり、体はさらに冷えてしまいます。 このような悪循環を避けるには、一度に大量の水を飲むのではなく、少しずつこまめに飲むようにしたいものです。また、体を冷やさないように、冷たい水ではなく常温の水を飲むことがおすすめです。 冷えを防ぐために摂りたい油は、これ! 油は、摂り方によっては血液がドロドロになり、血流が滞って冷えが引き起こされることがあります。そんな事態を招かないために、普段の食事で不足しがちな以下の種類の油を、積極的に摂るようにしましょう。 積極的に摂りたい油 ●オメガ3 必須脂肪酸と呼ばれる、食品から摂取する必要がある油の一種。代表的なものはEPA、DHA、アルファ・リノレン酸など。イワシやアジなどの青魚、マグロ、クルミなどに多く含まれます。脂肪の燃焼を助けるはたらきもあります。 ●オメガ9 オレイン酸が代表格。オリーブオイル、アーモンド、アボカドなどに多く含まれます。老化を防ぐはたらきもあります。 リノール酸に代表されるオメガ6も必須脂肪酸ではあるものの、普段からよく口にするサラダ油(コーン油、紅花油など)に多く含まれているので、意識的に摂る必要はないと言われています。 反対に、トランス脂肪酸と呼ばれる油は、血行不良の原因となります。これを多く含むマーガリンやスナック菓子、菓子パン、ファストフードなどは、できるだけ避けるようにしましょう。 公開日:2014/01/20
夏のクールビズに対して、冬の省エネ運動として注目されているのが「ウォームビズ」です。室温がいつもよりも数度下がるとなれば、体を冷やさないためのさまざまな工夫が必要になります。体を温めるための方法をご紹介します。 目次 ウォームビズとは? 暖房温度が低くなると、体はどうなる? 衣服による冷え対策 食生活の工夫で冷え対策 ウォームビズとは? 2005年の夏、環境省の主導で実施された「クールビズ(夏の軽装化)」運動。ビズとはビジネスからの造語ですが、地球温暖化防止のための省エネ対策として、オフィスなどの室温を高めの28℃程度に設定し、ノーネクタイ、上着なしを呼びかけた結果、オフィス街やテレビで、ネクタイなしの男性を見かけることが増えました。百貨店などの売り上げが衣料品を中心に増え、1千億円ほどの経済効果があったといいます。 それに対して、冬の省エネ運動として始まったのが「ウォームビズ」運動です。環境省は、オフィスなどの室温設定を20℃前後にして、低い室温でも快適に仕事ができる服装をしようと提案しています。ちなみに、クールビズで27→28℃と冷房の設定温度を1℃上げると、二酸化炭素の年間削減量(一般家庭における)は約5.9kg。一方、ウォームビズで21→20℃と1℃下げた場合には、約25.7kg。なんとウォームビズの二酸化炭素削減量はクールビズの約4.4倍にもなります。日本では年間通じて冷房より暖房日数の方が多いので、効果も大きいと期待されています。 暖房温度が低くなると、体はどうなる? オフィスがいつもより4~5℃も温度が下がるとなれば、体を冷やさないためのさまざまな工夫が必要になります。女性はもちろん、最近隠れ冷え性の人が増加中といわれる男性にとっても、他人事ではありません。実際、体が冷えるというのは、大変なことなのです。 人間の体は36.5~37℃の体温で、体内のさまざまな酵素が最もよくはたらくようにできています。そのため、暑いときは皮膚表面の血管に血液を多く流して温度を下げたり、汗をかいて体温を放出します。寒いときは、手足の末梢にある細い血管を収縮させて内臓がある体の中心部に熱を集めるのです。これはまた、熱が外に出ていかないようにする意味もあります。 ところが冷えが慢性的になると、自律神経の調節がうまくいかなくなり、風邪、便秘、アレルギーなど、さまざまな病気を引き起こしかねません。もちろん、暖房温度が低くなっただけで、病気になるわけではありませんが、寒いのを我慢し続けていると、体にかかるストレスが大きくなり、やがては病気につながってしまう恐れがあります。だからこそ、体を必要以上に冷やさない工夫が必要です。 衣服による冷え対策 衣服で体を温めることはとても大切です。足先、手先などの末梢部分、おなか、首、肩、そして特に女性は腰回りなどを重点的に温めましょう。 足先を温める 皮膚の表層にある血管は、低温になると収縮しますが、その中でも足の血流量の減少はとても大きく、皮膚の温度は室温ぐらいまで下がってしまいます。 対策としては、温かい素材の靴下やタイツなどを履くこと。指先が1本ずつ入る5本指の靴下もおすすめです。ブーツは足元の保温にはよいが、ヒールの高いものやサイズのきついものは避け、足首やふくらはぎの周りにゆとりがあるものを選びましょう。低温でも足は汗をかきやすいので、むれないように靴の中敷は圧縮してもつぶれない気泡性のあるものを使うとよいです。 重ね着をする 重ね着をすると、衣服と衣服の間にできる空気層により、保温性がより高まります。下着1枚着るだけで、セーター1枚と同じだけの暖かさを感じられます。汗を吸って体を冷やさないという点で、吸湿性の高い綿の下着は特におすすめです。いわゆる「ババシャツ」なども最近はスマートなタイプが増えています。また、この機会に、Tシャツやベストなどを使い、重ね着ファッションに挑戦するのもよいのではないでしょうか。 首回りを温める 首は頭部へ血液を送る大事な場所であると同時に、重い頭を支える筋肉が緊張して血流が滞りやすい部位でもあります。スカーフやマフラーを持っておき、首回りはスマートに温めましょう。 食生活の工夫で冷え対策 食べ過ぎ飲み過ぎは胃腸に負担をかけ、胃腸に血液を多くとられてしまうことから手足の冷えの原因となります。冷え対策に限ったことではありませんが、規則正しくバランスの取れた食生活を心がけましょうう。そのほか、この季節に心がけたい主なポイントは次の通りです。 根菜類、たまねぎなどを食べる 漢方では寒い地方でとれるものや、冬に収穫されるものは体を温めるとされます。 丸ごと食べる 野菜や穀物の皮、魚の内臓などには、ミネラルなどの栄養素がたっぷり。野菜はなるべく農薬の使用が少ないものを選び皮ごと使いましょう。玄米や全粒粉パン、煮豆、ちりめんじゃこなどもおすすめです。 甘いものは控えめに 砂糖の原料となるサトウキビは熱帯産で、体を冷やす作用が強いようです。洋菓子より和菓子、水分の多い生の果物よりドライフルーツがおすすめです。 コーヒー・緑茶より紅茶・中国茶 お茶やコーヒーは体を冷やしますが、紅茶やウーロン茶など発酵させたお茶は体を温めます。 暖房に頼らず冷えにくい体質に改善することで、病気にかかりにくい体質になれば、ウォームビズは地球に優しいだけでなく、自分の体にも優しい取り組みになるかもしれません。ぜひ、この機会に生活全体を見直してみましょう。
冷やしすぎによる体調不良は事前の対策でかなり防ぐことができます。当たり前のようですが、寒いと感じたら、まずは体を温めることが肝心です。温める方法にはいくつかあります。 目次 まずは体を温める 冷え性になりにくい体をつくる! 血行を良くするビタミンE まずは体を温める 服を着る 寒いと感じているなら我慢することはありません。上着やカーディガンなどの服を着ましょう。また、ひざ掛けでもかなり温かいです。必ずしも服を持っているとは限らないのなら、大きめのスカーフを1枚持ち歩くように心がけましょう。汗をかいたままの状態で涼しい場所にいると体が冷えやすいので、汗かきの人は下着類の着替えを用意するのもいいです。とくにダイエットしたい人は、体が冷えているのに我慢していると、体力を温存するために必要以上の脂肪を蓄えようとするので、やめたほうがいいでしょう。 お風呂に入る これも手っ取り早く温める方法です。夏場はついついシャワーで手軽に済ませがちですが、やっぱりお風呂に入ったほうがいいです。 少しぬるめ(38℃~40℃くらい)のお湯にゆっくり入ります。半身浴(胸から下だけ入る)で20~30分入るともっと効果的です。体の芯から温まります。 冷え性になりにくい体をつくる! そもそも冷え性になりにくい、温まりやすい体を作ることが大切です。それには、適度な運動やマッサージが必要です。 冷え性改善に運動が役立つ理由は次の3つです。 筋肉をつけ、温まりやすい体を作る(筋肉は体の中で熱を産み出す機能がある) 自律神経のはたらきや血行をよくして、末端まで温かい血液が行き渡りやすくする 代謝をよくして体内の余分な水分や老廃物を排出しやすくする 一番おすすめなのは、気軽にできるウォーキングです。最初は1日20分くらいから始めてみましょう。通勤時に一駅分歩いてみたりするのもいいでしょう。 血行を良くするビタミンE 体を温める栄養素にはタンパク質や糖質などがありますが、ビタミンEも効果的です。ビタミンEは血液の流れを良くするはたらきがあり、手足の先まで血の巡りがよくなれば、体は温まります。 反対に、体を冷やす食べ物もあるので、冷え性の人は注意をしましょう。生野菜サラダなどは体を冷やす食べ物を多く使っていることがあるので、食べる時は火を通して食べましょう。 ■体を温める食べ物 かぼちゃ、ねぎ、にら、にんじん、小松菜、ピーマン、みょうが、とうがらし、にんにく、えび、いわし、もち米、など ■体を冷やす食べ物 セロリ、とうがん、白菜、きゅうり、なす、あさり、など
クーラーによる冷房病は夏バテを招きますが、冷やしすぎないように利用するといいでしょう。 目次 「冷やしすぎない」のはどのくらい? 「暑い」と感じるのは室温だけじゃない! 輻射熱(ふくしゃねつ)って何? 湿気がなくなればサラサラ快適! 「冷やしすぎない」のはどのくらい? 冷えすぎは冷え性にとっては体調が悪くなるので困りものです。でも、熱帯夜で寝苦しいときなどは、涼しくして睡眠をとることが大切です。 クーラーをつけるなら、外気との温度差は5℃~6℃に設定するのがよいでしょう。日によって、または人によってはそれでは暑いと感じ、もっと温度を下げる人もいるかもしれません。 かといって、温度ばかりを下げていても涼しく感じないこともあります。ここで関係するのが、「室温」と「湿度」と「輻射熱」です。 「暑い」と感じるのは室温だけじゃない! 人が暑いと感じるのは、単に温度だけではなく、湿度や輻射熱(ふくしゃねつ)が関係している。次のグラフのとおり、体感温度に影響を与えているのは、湿度が約20%、室温が約30%、そして輻射熱が40%以上なのです。 体温に影響を与える要素 輻射熱(ふくしゃねつ)って何? 物から物へ空気を介さずに直接届く熱のことです。例えば、熱いやかんに手を近づけるだけで熱いと感じたり、氷に直接触らなくても冷たいと感じたりするものです。 この輻射熱のおかげで家の床や壁が暖かければ室温より暖かく感じ、冷たければ涼しいと感じます。そのため、室温と体感温度にずれが生じます。 湿気がなくなればサラサラ快適! 輻射熱と同様に体感温度に影響を与えているのが、湿度です。 湿度が高いといくら室温を25℃に下げても暑いと感じる人もいますが、湿度を40%~60%にするとサラサラ快適になります。夜寝る時などは温度よりも湿度を調節した方が、変に冷えすぎず、かえっていいかもしれません。 とくに、暑がりの人と寒がりの人が一緒の部屋にいる場合には、湿度を下げれば室温が27℃~28℃でも両者が涼しいと感じるので、効果的です。
クーラーによる冷房病は、体温調節機能のトラブルによって起こります。体温調節機能のトラブルと冷え性の関係をまとめました。また、冷え症はほかの病気を招く可能性があります。 目次 「冷え性」はこうして起こる! 「冷え性」が招く体の不調 「冷え性」はこうして起こる! 本来、人の体は、暑くても寒くても体温を一定に保つ機能が備わっていると言われています。 しかし、冷え性はこの体温調節機能のトラブルが原因で起こります。その関係をまとめると以下のようになります。 体温調節のしくみ1 周囲の気温が下がると皮膚から脳に「寒い・冷たい」という情報が伝達されます。 冷え性の原因 皮膚にある、温度を感じる神経の機能が鈍くなります。 冷暖房完備の生活で、夏も冬も内と外の温度差が激しいです。こういったところを出入りする生活を続けているために、気温の変化を感じる神経が鈍くなります。 夏も冬もビールやジュースなど冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなります。 ハイヒールなど足に合わない靴をはき続けることで、温度を感じる神経をはじめ、足先の感覚が鈍ります。 体温調節のしくみ2 脳内の自律神経から、体温調節のための指令が体の各器官に送られます。 冷え性の原因 自律神経がうまく機能しなくなります(自律神経失調)。 自律神経は、喜怒哀楽などの感情をコントロールする神経中枢(交感神経、副交感神経)の影響を受けているため、強いストレスが続くと上手く機能しなくなることがあります。 自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接な関係にある。このため、出産、閉経時などに自律神経のバランスが崩れ、冷え性になる女性が多いようです。 体温調節のしくみ3 皮膚の毛細血管が一時的に収縮し、皮膚からの体温の放熱を防ぐ。 冷え性の原因 血流が悪いため末端まで暖かい血液が流れにくくなります。 動脈硬化などが原因で血管が細くなり、末端の毛細血管に温かい血液が流れにくくなっています。 静脈の流れが悪いため、動脈の血液が体中にいきわたる前に冷えてしまいます。この状態を「静脈のうっ血」といい、手足のほか下腹部でもよく起こり、女性の腰の冷え性の主な原因になっています。 貧血(血液の量が少ない)、低血圧(血液を全身に流れさせる力が弱い)のため、温かい血液が毛細血管まで届きません。 「冷え性」が招く体の不調 西洋医学では「冷え性」という病名はありませんが、冷え性が原因と考えられる病気はあるようです。
夏の暑い時にはクーラーが一番。でも、クーラーも効きすぎていると、冷房病になり、冷え性にはつらいものです。また、冷房病は夏バテの原因にもなるようです。 目次 夏バテはなぜ起こる? クーラーも夏バテの原因!? こんな生活が冷え性を招く! 夏バテはなぜ起こる? 夏バテとは、日本特有の高温多湿の気候による、暑さが原因で体が不調になること。 症状はさまざまで、食欲不振からくる栄養不足、熱帯夜のための睡眠不足、汗をかきすぎて脱水症状になる、体がだるい、などが挙げられます。これらの要因が重なり合うことで夏バテになってしまうのです。 時期が過ぎれば治るもの、なんて考えていると胃腸障害が悪化したり、栄養失調になるなど、深刻な状態になることもあるので、注意が必要です。 クーラーも夏バテの原因!? 夏バテの原因としてもうひとつ大きな要素がクーラーです。 エアコンの普及率が高まり、いまではどこへ行ってもクーラーが効いています。デパートや電車、オフィスなどでクーラーが効きすぎて寒いと感じている人も多いのではないでしょうか。 人の体には気温の変化に自然に対応する能力が備わっていますが、うだるような暑さと効きすぎた冷房の寒さを頻繁に繰り返していると、体温の調整に関係する交感・副交感神経系のバランスが崩れ、自律神経失調症になることもあります。 また、冷房が効きすぎたところに長時間いると、寒さから肩こりや腰痛、胃腸不良などの症状を招くことがあります。 これがいわゆる冷房病といわれるもの。とくに女性は冷え性の人が多く、長時間の寒さのせいで体調が悪くなる場合がありますが、この冷えに早め早めの対策をとることで、夏バテ予防にもつながるのです。 こんな生活が冷え性を招く! 冷え性は体質ではなく、普段の生活が原因で起こるものです。このチェックで当てはまるものが多いなら、注意しましょう。 夏、職場や家の冷房はバッチリ効いている 春夏秋冬、冷たいビール、アイスクリーム、ジュースなどを1日2回以上はとっている ダイエットのため、無理な食事制限などをしたことがある 足に合わない靴、体を締め付ける服を身につけることが多い 職場などでストレスを感じることが多い コレステロール、中性脂肪値が高い 日ごろ運動不足である たばこをよく吸う
冷え性・生理不順に効くツボ、漢方薬を紹介します。 目次 冷え性・生理不順に効く!ツボ指圧 冷え性・生理不順に効く!漢方薬 冷え性・生理不順に効く!ツボ指圧 ■三陰交(さんいんこう) 足の内くるぶしの上から指3本分ほど上の骨の後ろのへりにあります。冷え性、月経不順、更年期障害など婦人科系全般に効くほか、男性のインポテンツなどに効果があるツボとしても知られています。 ■梁丘(りょうきゅう) ひざのお皿の外側から上へ指3本分上がったところです。両手の親指で指圧します。足の血行がよくなって冷え性が改善されます。 冷え性・生理不順に効く!漢方薬 タイプ 漢方薬 貧血気味で冷え性があり、むくみや膀胱炎を起こしやすい 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 貧血気味で冷え性があるが、むくみはなく、肌がカサカサした感じ 人参四物湯(にんじんしもつとう) 疲れやすく精神的にイライラする、動悸・のぼせ・不眠を伴う 加味逍遥散(かみしょうようさん) 冷えのぼせ(手足が冷たく顔はのぼせる)で、アザやシミができやすい 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 便秘があり、のぼせが強く、イライラや生理痛が強い 桃核承気湯(とうかくじょうきとう) ワンポイントアドバイス カニ、ウニ、イクラ、タコ、イカ、貝、あくの強い山菜などは、血液を汚すので避けましょう。冷えのある人は、生野菜や果物など体を冷やすものは避けます。のぼせが伴う人は、チョコレートや香辛料など刺激の強いものをとりすぎないように気を付けましょう。
冬といえば、やっぱり鍋!鍋料理は野菜がたっぷり食べられるだけでなく、なんと心も癒してくれる食べ物だとか。大人数でワイワイやりながら囲んで食べたいですね。 目次 野菜もたくさん食べられる「鍋」に決定! 鍋料理はココがいい! 体におすすめ!鍋料理はコレ 薬味でアレンジ鍋料理 野菜もたくさん食べられる「鍋」に決定! 冬の食べ物と言えば、やっぱり「鍋」。鍋料理の特徴は、何と言っても「体が温まる」こと。 人間にとって温かい食べ物は、体にも心にも、とても重要です。医食同源が当り前の香港では、日本より気温が高いにもかかわらず、デザートさえも温かく、冷たいものはあまり口にしません。 内側から体を冷やさない「温かさ」そのものも、私たちにとって良い「医」の効果があります。 鍋料理はココがいい! 体が温まる! 鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。 野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。さらに、スープにもビタミン・ミネラルが溶け出しているため、スープも味わえる鍋料理は、まさに栄養の宝庫です。 また、野菜に含まれるペクチンは、胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然です。「温かい」鍋料理はいいことづくめです。 心も温まる! 鍋はどちらかと言えば、ひとりで食べる料理ではなくワイワイと2人以上で食べる料理です。そしてなぜか鍋を囲む時は、会話がはずみます。「あれ入れて」「コレ食べて」と話が続き、ときには「笑い」が起こることもあります。「笑い」は体を健康にし、ストレスを解消してくれます。 鍋料理は体だけでなく、心も温める、ニクイ食べ物なのです。 体におすすめ!鍋料理はコレ なんだか体調が整わないときにおすすめの鍋をご紹介します。冬野菜ばかりではありませんが、こんな症状があるときにはこの鍋料理で解消しましょう。 体にいい鍋料理 冷え性 キムチ鍋 キムチは汁ごと入れましょう。スライスしたニンニクを入れるとアリシン成分のはたらきで、さらに血行が良くなります。 風邪ぎみ ほうとう鍋 カボチャの豊富なカロチンにより、のど・胃の粘膜を守り風邪を予防します。里芋などの根菜類は体の中で温かさが持続します。薬味にとうがらしを入れると、さらに温かさがアップします。 貧血・疲れ眼 柳川鍋 どじょうの鉄分は、ほうれん草より多いため、まるごと食べ、カルシウムも摂りましょう。コレステロール値の調整のため、繊維の豊富なゴボウを入れるとよいでしょう。 高血圧 海鮮鍋 エビ・カニ・ホタテ・タコ・イカなどに含まれるタウリンがコレステロール値を下げ血圧を一定に保ちます。ただし食べ過ぎには注意です。 薬味でアレンジ鍋料理 いつも同じ鍋では、ちょっと飽きちゃう…と思うなら、今日は薬味をアレンジしてみましょう。薬味を変えるだけでも、随分違った味で楽しめます。 鍋料理の薬味一覧 わさび 鶏ガラ・カツオだしの鍋におすすめ。わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整します。食欲増進につながります。 おろしニンニク だし仕立ての鍋におすすめ。ニンニク臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効きます。 バター 味噌仕立ての鍋におすすめ。意外にオツです。ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力がアップします。 一味・七味 ほぼ万能のスパイスです。体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、たんぱく質の消化を促進します。 いり胡麻 ポン酢仕立てのたれなどにいれるとよいでしょう。コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぎます。
手足が冷えすぎて夜眠れないことはありませんか?それは、あなたの体温調節機能にトラブルが生じているからかもしれません。そのトラブルを起こす原因は、普段の生活にあったのです。見直してみましょう。 目次 冷え性はなぜ起こる? 脱・冷え性!とにかく温めるために 脱・冷え性!食生活のポイント 冷え性はなぜ起こる? 冷え性の主な原因は、体の体温調節がうまくいかずに起こること。もともと人には、周囲との温度差がだいたい30℃以内であれば、調節できる機能が備わっているはずだが、その体温調節機能にトラブルが起きることがあるのだ。その原因を見てみよう。 原因その1 皮膚にある、温度を感じる神経の機能が鈍っているため、皮膚から脳に「寒い・冷たい」という情報の伝達がうまくいかない。 なぜ神経が鈍る? ●「冷暖房完備の生活で、夏も冬も室内の温度が一定となった反面内と外の温度差が激しい。一定の温度下に長時間居ることで身体の季節調整能力が無くなった。また室内外の急激な温度差のあるこういったところを出入りする生活を続けているために、気温の変化を調整する神経が鈍くなってしまった。 ●夏も冬もビールやジュースなど冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなってしまった。 ●ハイヒールなど足に合わない靴をはき続けることで、温度を感じる神経をはじめ、足先の感覚が鈍ってしまった。 原因その2 自律神経がうまく機能しなくなる(自律神経失調症)ため、脳内の自律神経から体温調節のための司令が体の各器官にうまく送られない。 なぜ機能しなくなる? ●自律神経は、喜怒哀楽などの感情をコントロールする神経中枢(交感神経、副交感神経)の影響を受けているため、強いストレスが続くと上手く機能しなくなることがある。 ●自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接な関係にある。このため、出産、閉経時などに自律神経のバランスが崩れ、冷え性になる女性が多い。 原因その3 血流が悪いため、末端まで温かい血液が流れず、冷えてしまう。 なぜ血流が悪くなる? ●動脈硬化などが原因で血管が細くなり、末端の毛細血管に温かい血液が流れにくくなっている。 ●静脈の流れが悪いため、動脈の血液が体中にいきわたる前に冷えてしまう。この状態を「静脈のうっ血」といい、手足のほか下腹部でもよく起こり、腰の冷え性の主な原因になっている。 ●貧血(血液の量が少ない)、低血圧(血液を全身に流れさせる力が弱い)のため、温かい血液が毛細血管まで届かない。 脱・冷え性!とにかく温めるために これからますます寒くなる季節。こんな方法で冷え性を撃退しよう! 衣類で温める とにかく寒いのに我慢する必要はない。冷えを感じるのなら温めよう。あまりピッタリしたものではなく、すこしゆとりのあるものを重ね着するといい。冬なら靴下は2枚重ね、手足が冷たくて寝られないなら靴下や手袋をして寝てもいい。ただし、吸湿性のよいものを。 お風呂で温める 40℃前後のお風呂にゆっくり入るのがおすすめ。熱いお湯にはいったほうが温まる気がするが、体の表面が温まるだけですぐに冷めてしまうので、ぬるめのお湯にゆっくり入ったほうがいい。 みかんやレモンなど柑橘類の皮や、大根の葉っぱなどをよく乾燥させてガーゼの袋などに入れてお風呂に入れても保温効果あり。また、酒風呂(日本酒をコップ3杯程度入れる)もおすすめ。 脱・冷え性!食生活のポイント 体を温める食べ物 とくに冷え性に効果がある栄養素はビタミンEとビタミンC。ビタミンEは血行をよくするはたらきと、体内のホルモン分泌を調整するはたらきがある。また、ビタミンCは血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進、毛細血管の機能を保持するはたらきがある。 ●ビタミンE…主に穀類や緑黄色野菜、豆などに多い。 ●ビタミンC…主にみかん、いちご、ブロッコリー、ピーマン、芋類などに含まれている。 代謝をよくする食べ物 食べることで代謝をよくし、体を温めることができる食べ物がある。よく、風邪を引いた時にも食べるとよいと言われるものだ。冷え性の人は、積極的に取ろう。 逆に、アイスクリームなどは単に冷たいから体を冷やすというだけでなく、糖分には血液中の中性脂肪や血糖を増やして血行を悪くするはたらきがある。冷え性の人は甘い物を控えよう。 ●香辛料…とうがらし、にんにく、こしょうなどは血管を拡張し、体内の脂肪を燃やして体温を上げる効果がある。 ●ネギ…ネギは冷え性に効くといわれる野菜の代表格。みそ汁や煮物の薬味として使えば毎日無理なく食べることができる。また、玉ねぎも冷え性には効果的。 ●ウーロン茶…普段飲んでいる緑茶の代わりに、熱くしたウーロン茶を飲むのも冷え性には効果的とか。効果のメカニズムはまだよくわかっていないものの、東洋医学では冷え解消の一手としてすすめられているようだ。特に「水仙」「鉄観音(貧血の人にいいそう)」 などの銘柄が中国では人気を集めている。 公開日:2001年12月10日
温かいものを食べると体が温まりますが、そもそも体を温める食材があること、ご存知ですか?冷え性でお悩みな方はもちろん、そうでない方もぜひご覧ください。 目次 食べると芯から温まる!冬野菜 体を温める食材といえば、ねぎやしょうがも忘れずに 食べると芯から温まる!冬野菜 寒い冬だからこそ体の芯から温まりたいもの。手っ取り早いのは、温かいスープやお茶を飲んだり、ほかほかのおでんを食べるなど、温かいものを口にすることです。でも、そもそも体を温める食材、冷やす食材があることをご存知でしょうか。 一般的には、夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める、と言われています。夏野菜は水分が多く生で食べるものも多く、夏の暑い時にほてった体を冷やしてくれる作用があり、食べるとすーっとします。一方、根菜類などには体を温める効果がある、というわけです。 ●体を冷やす野菜:トマト、レタス、きゅうり、なすなど ●体を温める野菜:だいこん、かぶ、ごぼう、白菜など なぜ、野菜が体を温めるの? 野菜に含まれるビタミンCやビタミンEは、冷え性に効果があると言われています。ビタミンEは血行を良くするはたらきと、体内のホルモン分泌を調節するはたらきがあります。また、ビタミンCには、血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進、毛細血管の機能を保持するはたらきがあるのです。 冬野菜に限らず、ビタミンCを含む果物やビタミンEを含む穀物や豆なども体を温める食べ物なのです。 体を温める食材といえば、ねぎやしょうがも忘れずに 体を温める食材として、忘れてはならないのがねぎやしょうがなどです。普段は薬味やスパイスとして活躍している食材ですが、血行を促進する効果があり、体を温めるのに優れた食材でもあります。その効果をご紹介します。 ●ねぎ ねぎの白い部分を食べる根深ねぎと葉の部分を食べる葉ねぎがあります。白い部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜です。ねぎ特有の辛味はアリシンと呼ばれるもので、血行をよくし体を温める作用があります。葉の部分には、カロチンやビタミンCが含まれ、風邪予防に効果あります。 ●しょうが 栄養的には特に優れているものはありませんが、辛味成分であるジンゲロンやショウガオールには発汗を促す作用があり、冷え性だけでなく、風邪の初期症状の緩和に効果があります。 ●とうがらし 辛いものを食べると体が熱くなります。その代表がとうがらしです。赤とうがらしのほか、チリペッパー、カイエンペッパーなど種類が豊富ですが、カプサイシンと言われる辛味成分に体を温める効果があるのです。カプサイシンには、毛細血管の血液循環をよくするはたらきがあります。また、とうがらしは皮下脂肪の代謝を促進させるため、肥満防止やダイエットにも使われます。
冷え性改善には、運動をして温まりやすい体を作るといいでしょう。おすすめは、ウォーキングです。また、ツボ・マッサージなどで血行を良くするのもいいでしょう。効果的なマッサージの方法などご紹介します。 目次 下半身に筋肉をつける運動で温まりやすい体を作る ツボ・マッサージで体も頭もリラックス 冷え性を治す簡単な体操 下半身に筋肉をつける運動で温まりやすい体を作る 冷え性改善に運動が役立つ理由は次の3つにあります。 筋肉をつけ、温まりやすい体を作ります(筋肉は体の中で熱を産み出す機能があります) 自律神経のはたらきや血行をよくして、末端まで温かい血液が行き渡りやすくします 代謝をよくして体内の余分な水分や老廃物を排出しやすくします 一番おすすめなのは、気軽にできるウォーキングなどです。最初は1日20分くらいから始めてみましょう。通勤時に一駅分歩いてみたりするのもおすすめです。 ツボ・マッサージで体も頭もリラックス 足や腰のマッサージは、ストレス解消のほか、停滞してしまった血液の流れ(静脈のうっ血など)を良くするはたらきもあります。効果的なマッサージの方法は、 入浴中湯船から出て休んでいるときや、入浴後など体が温まっているときに行います。 足先と腰を中心に手で軽くなでたりさすったりします(力を入れ過ぎないようにします)。 足の指の付け根(特に薬指と小指)をじっくりもみほぐしたり、足の裏を踏んでもらったりする(青竹踏みや健康スリッパもOK)のもおすすめです。 朝起きたときや夜寝る前の乾布まさつも血行を良くします。 マッサージの前後に、冷え性に効くツボを刺激してみましょう。ツボの部分を親指の腹などで、息を吐きながら押します(痛いけど気持ちいいと感じるくらいが目安です。痛いだけなら強過ぎます)。3秒くらい力を入れては休憩を3~5回繰り返してみましょう。 冷え性を治す簡単な体操 足首の曲げ伸ばし あおむけに寝ます。 左足の足首をしっかり伸ばし、右足の足首を強く曲げます。 右足の足首を伸ばし、左足の足首を曲げます。 ★30~50回行います。 骨盤上げ あおむけに寝ます。 腰の上げ下げを繰り返します。 ★30回くらいを目標に行います。 空中バタ足 あおむけに寝ます。 足を中に浮かせてひざを伸ばします。 股関節から足を上下にゆっくり動かします。 ★20回×2セットを目標に行います。 空中自転車こぎ あおむけに寝ます。 腰を上に上げて手で支えます。 自転車こぎの要領で両足を回転させます。 ★20回×2セットを目標に行います。 このほか、ストレッチで体を伸ばしたり、ダンベル体操などで筋力をつけるのも効果があります。特に長い時間オフィスに座って仕事をしているような人は、1時間に一度は席を立って、軽いストレッチを行うなど気を使うようにしましょう。
冷え性の原因は体温調節機能のトラブルにあります。この機能を回復させるため、食生活でどんな注意をしたらいいのでしょうか?といっても、大前提は栄養バランスのとれた食事です。冷え性にいいからといってねぎばかり食べるなど、極端に走ってはいけません。 目次 野菜の煮ものや温かいサラダでビタミン、食物繊維を摂ろう 冷え性に効く食品は? 甘いものには身体を冷やす効果がある 野菜の煮ものや温かいサラダでビタミン、食物繊維を摂ろう 仕事中心、外食中心の生活を送っているとどうしても不足してしまうのが野菜類です。成人の1日摂取量は1日300gですが、あなたは摂れていますか? とくに冷え性に効果がある栄養素は、ビタミンEとビタミンC。ビタミンEは血行を良くするはたらきと、体内のホルモン分泌を調整するはたらきがあります。またビタミンCは血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進、毛細血管の機能を保持するはたらきがあります。 ビタミンEは主に穀物や緑黄色野菜、豆などに。ビタミンCは主にみかん、いちご、ブロッコリー、ピーマン、芋類などに含まれています。 また、冷え性+便秘などの悩みがある人は食物繊維を多く含む野菜も意識して摂るようにしましょう。便秘解消とともに冷え性が改善することも多いようです。 このような野菜は、煮たりゆでたりした温かいものを食べるようにしましょう。生野菜や果物などは、ビタミンはとれるかもしれませんが、お腹の中を冷やしてしまうので冷え性には逆効果となります。生野菜サラダより温野菜サラダか煮物を、また、野菜ジュースより野菜スープがおすすめです。 なお、ビタミンCはゆでたり煮たりする過程で壊れてしまうことが多いので多めに摂取したいもの。芋類などは熱を加えてもビタミンCが壊れにくいです。 冷え性に効く食品は? 血行を促進して冷え性改善に一役かう、そんな食品も存在します。ただし、1品だけの摂りすぎは×。1日の栄養バランスを考えながら食べたり飲んだりするようにしましょう。 香辛料 とうがらしを始め、にんにく、しょうが、こしょうなどの香辛料は血管を拡張したり、体内の脂肪分を燃やしやすくして体温を上げるなどのはたらきがあります。このほか、インド料理などによく使われるターメリック、シナモン、サフランなども同様のはたらきがあるようです。 簡単な野菜&肉炒めも調味料次第で千差万別。調味料にこだわって、料理を楽しみながら冷え性改善ができます。 暑い夏こそ、食卓にスパイスを! ねぎ ねぎは冷え性に効くといわれる野菜の代表格。みそ汁や煮物の薬味として使えば毎日無理なく食べることができます。また、玉ねぎも冷え性には効果的です。 ウーロン茶 普段飲んでいる緑茶の代わりに、熱くしたウーロン茶を飲むのも冷え性には効果的です。効果のメカニズムはまだよくわかっていないものの、東洋医学では冷え解消の一手としてすすめられているようです。特に「水仙」「鉄観音(貧血の人にいいそうです)」 などの銘柄が中国では人気を集めています。 お酒 お酒を飲むと体が温まるというのは、すでにご存知でしょう。実際、アルコールの効果で善玉コレステロールが増え血行がよくなるということがわかっています。 ただし、ビールや水割りなど冷たいものは逆効果となります。日本酒の熱燗などをゆっくり飲むのがおすすめです。また、1日の適量は2合まで。それ以上飲むと、脂肪肝など体を壊すもとになってしまいます。 甘いものには身体を冷やす効果がある アイスクリームやジュースなど甘くて冷たいデザート系は、冷え性の大敵ともいえる食べ物です。 この理由は3つあります。 体を内側から冷やしてしまいます。 糖分をとりすぎると血液中に血糖や中性脂肪が増え、血行が悪くなります。 体内の糖質や脂肪分を熱に変えるはたらきを阻害します。 成人が1日に必要な砂糖の量は20gが目安です。アイスクリームやケーキなどをひとつ食べれば、軽く20gは超えてしまいます。こういったデザートは、たまのお楽しみにしておいたほうがいいようです。
冷えを感じるようになったら、まずはその部分を温かくしてあげるのが一番です。冷え性改善の衣服の工夫をご紹介します。また、体を温めるならお風呂に入るのが一番。しっかり体を温めるお風呂の入り方をまとめました。 目次 夏も冬も衣服はゆったり、手足は暖かく 体を温めるお風呂の入り方 夏も冬も衣服はゆったり、手足は暖かく 冷え性のつらさは、なった人でないとわかりません。特に手足の先など、冷えが高じてしびれや痛みを伴って、仕事にも集中できないしすぐイライラしてしまうなど、余計なストレスの元になってしまうこともあります。 冷えを感じるようになったら、まずはその部分を温かくしてあげるのが一番です。また、衣服は体をしめつけないゆったりしたタイプのものを重ね着して、温度変化には脱ぎ着して調節するようにしましょう。 冷え性改善の衣服の工夫 夏、家にいるときも靴下をはきます。 冬の外出は重装備で体を冷やさないようにします。 冬、ウォーキングなどのスポーツをするときも最初は重ね着で温かくします(暑くなったら脱いで調節しましょう)。 夏、冷房の効いた職場なら、カーディガンやひざかけなどを常備します。 体を温めるお風呂の入り方 お湯の熱さは? ●40℃前後が適温 入ってすぐは「ちょっとぬるめかな?」と感じるくらいの40℃前後が適温です。熱いお湯にどっぷりつかってすぐに出てしまうのでは皮膚しか温まらず、すぐに湯冷めしてしまうので×。 入浴剤は? ●気分に合わせて使い分けを ドラッグストアなどに所狭しと並ぶ入浴剤です。即効性はありませんが、香りなどを楽しみながらゆっくりお湯につかるためのお助け商品と考えましょう。何種類か購入して気分によって使い分けてみるのもいいでしょう。 ●果物の皮や、野菜の葉っぱで みかんやレモンなど柑橘類の皮や、大根の葉っぱなどにも保温効果があります。よく乾燥させ、ガーゼで作った袋に入れてお風呂に入れるだけです。できるだけ、無農薬、ノーワックスのものを選ぶようにしましょう。 ●お酒や、お酢で ちょっともったいないですが、お酒やお酢風呂も効果的です。お酒やお酢には毛穴の脂肪や老廃物などを溶かし出し、新陳代謝をよくするはたらきがあります。普通の浴槽ならコップ3杯くらいが適量です。 湯船の入り方 ●お風呂に入る前のかけ湯は念入りに お風呂につかるのはけっこうハードな運動です。かけ湯を念入りに行うことは、その準備運動の代わりになります。 ●どっぷりタイムは15~30分 体が十分に温まるお風呂の時間は15分~30分くらいです(途中で出て体を洗ったり、一休みしてもOKです)。つかるのは「胸元」くらいまでがいいようです。 ●つかりながら、足指体操を お風呂につかりながら、普段動かさない足の指を開いたり閉じたりしてみましょう。足の指の付け根には自律神経の通り道があるので、動かすことで活性化させることができます。ただし、足マッサージはお湯の中ではやらないようにしましょう。 入浴後の注意点 ●湯冷めに気をつけて 入浴後すぐは体がポカポカ。「パジャマ1枚でもいいか」なんて気になってしまいますが、これは湯冷めのもと。せっかく温まった体が急速に冷え、かえって冷え性を悪化させることになります。特に油断しやすいのが足元です。お風呂上がりにも靴下をはくようにしましょう。 そのほかの工夫 ●足先のひどい冷えには足湯も効果的 足湯など部分浴をするときは、ちょっと熱いお湯(42℃~43℃)のほうが効果があります。深いバケツなどにお湯を入れて5~6分足だけつかります。このとき、足の指の曲げ伸ばしなどしてみましょう。お湯が冷めやすいので、やかんなどに熱湯を入れて少しずつさし湯をして調節します(やけどに注意)。 足湯の後は、湿り気を拭き取ってすぐに靴下をはいて保温します。
冷え性で悩む人は、女性のほうが多いと言われています。理由としては、女性ホルモンのバランスの乱れ、低血圧・貧血の人が多い、体に合わない服装などが挙げられるようです。 目次 女性ホルモンのバランスが崩れると冷え性になることも 低血圧、貧血 体に合わない服や靴をはく 女性ホルモンのバランスが崩れると冷え性になることも ご存知の通り、冷え性で悩む人は圧倒的に女性のほうが多いようです。冷え性の主な原因である自律神経のトラブルは、女性ホルモンのバランスの乱れが理由のひとつにあります。妊娠や更年期をきっかけに冷え性になる人も多いようです。また、無理なダイエットが原因で月経不順や冷え性などの症状が併発することもあります。 更年期の人に多いのが、「上半身はカッカとほてっているのに、足先など下半身は氷に足をつっこんでいるくらい冷たい」という症状です。このような症状だったり、月経不順など婦人科系の障害もある場合は、我慢せず婦人科に相談したほうがいいでしょう。 低血圧、貧血 女性に多い低血圧と貧血。これも冷え性の大きな原因のひとつです。 低血圧は血液が体中に流れるだけのパワーがない状態、貧血は血液そのものが足りない状態です。低血圧や貧血は、栄養不足と痩せすぎが主な原因となります。やはりダイエットがきっかけという人が多いようです。冷え性に加え、めまいや立ちくらみ、動悸や息切れなどがあるなら、内科に相談しましょう。 また、極端に食制限をするようなダイエットは絶対に禁物です。健康なダイエットの掟は以下の3つです。 短期間に体重をおとそうとしない 栄養バランスのいい食事を心がける よく運動する ダイエットをきっかけに冷えを感じるという場合は、体のどこかに無理が出てきたと判断して、ダイエットメニューも見直すようにしましょう。 体に合わない服や靴をはく 冷え性は、靴や下着が原因で起こることもあります。体を締め付けることで血行が悪くなったり、温度を感じる皮膚の神経機能が鈍ってしまうのが原因です。 冬でもミニスカートなど冷えやすい格好で闊歩するのは考えもの。健康を考えるならゆとりのある服や靴、寒いときは温かい衣服を着ることが大切です。ファッションと健康の妥協点を見つけるようにしましょう。 ■関連記事 貧血と低血圧はどう違う? 血圧が低すぎると危険?
冷え性で悩む人は、体のほかの部分にも悩みを持っていることが多いようです。これらの症状を総合的に考えることで、不調の根本原因を見つけることができます。脱・冷え性の第1歩は、冷えの根本原因をつかむこと。さっそく確認してみましょう。 目次 冷え性と便秘・下痢は相互に悪影響を及ぼし合う 「高コレステロール・中性脂肪+手足の冷え」は生活改善の緊急サイン 「全身の冷え+落ち込み癖」がある人は病院に相談してみよう 冷え性と便秘・下痢は相互に悪影響を及ぼし合う 「冷え+便秘、または下痢」には主に3つの原因が考えられます。 自律神経にトラブルがある ■仕事や家庭生活などでストレスを感じることが多い ■生活が不規則で睡眠不足、運動不足気味 排泄機能は、冷えの原因になる体温調節機能と同様、自律神経からの指令を受けている器官です。自律神経にトラブルが起きると、両方の機能に支障が出てしまうことになります。 ※自律神経のトラブルの原因として、ストレスのほかホルモンバランスの崩れなども考えられます。 消化器官の冷えなどがもとになっている ■冷たいものを飲んだり食べたりすることが多い 冷たい飲み物や食べ物をとると、消化器官なども体の外側と同じ様に冷えてしまいます。このために消化器官の機能が低下して便秘や下痢が起こることがあります。 下半身の筋力が衰えてしまっている ■日ごろ運動不足気味だ 腹筋など下半身の筋肉は、排便するにも下半身を温めるにも重要な器官です。運動不足で筋肉が衰えてしまうと、冷え性と便秘のダブルパンチに襲われやすいようです。 水分の摂りすぎは、体の中に余分な水分がたまって手足のむくみをまねくほか、体温調節がしにくくなって冷え性の原因にもなります。足のむくみやだるさが気になる人は要注意です。 「高コレステロール・中性脂肪+手足の冷え」は生活改善の緊急サイン 一昔前まで冷え性は女性特有の症状でした。ところが最近、男性でも手足の冷えを訴える人が増えています。その原因としては、先に紹介したような水分の摂りすぎ(ビールなど)のほか、毛細血管の動脈硬化も考えられます。 動脈硬化は、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えたため、血行が悪くなったり血管がつまったりして起こる症状です。心臓や脳内の血管がダメージを受けると致命的な事態にもなりかねません(心筋梗塞、脳梗塞など)。 コレステロール値や中性脂肪値が高いという指摘を受けていて、手足の冷えを強く感じるという人は、生活改善の緊急サインと考えましょう。 「全身の冷え+落ち込み癖」がある人は病院に相談してみよう 冷え性の主な原因とされる自律神経のトラブル。自律神経失調症やうつ病などの病気が原因ということもあります。全身の各所が冷える(特に足や腰など)という症状に加え、便秘以外にも、眠れない、食欲不振、集中力がなく意欲がわかない、ちょっとしたことにも落ち込みがち、常に強い不安を感じるなどの傾向があるようなら、病院に相談してみましょう。
人間は恒温動物であり、体温を一定に保つ機能が備わっています。冷え性は、この体温調節機能のトラブルが原因で起こります。体温調節機能と冷え性の関係をまとめました。 目次 冷え性は、体温調節機能のトラブルが原因 体温調節のしくみ その1 体温調節のしくみ その2 体温調節のしくみ その3 冷え性は、体温調節機能のトラブルが原因 ご存知の通り人間は恒温動物です。寒いところでも暑いところでも、体温を一定に保つ機能が体に備わっています。もちろん、マイナス30℃など気温の極端な場所では無理ですが、周囲との温度差がだいたい30℃以内であれば自力で体温を維持できるといわれています。 冷え性は、この体温調節機能のトラブルが原因で起こります。その関係をまとめました。 体温調節のしくみ その1 周囲の気温が下がると皮膚から脳に「寒い・冷たい」という情報が伝達されます。 ●冷え性の原因 皮膚にある、温度を感じる神経の機能が鈍くなっています。 冷暖房完備の生活では、夏も冬も内と外の温度差が激しくなります。こういったところを出入りする生活を続けているために、気温の変化を感じる神経が鈍くなってしまいます。 夏も冬もビールやジュースなど冷たい飲み物や食べ物をとるため、内臓内の温度調節機能も鈍くなってしまいます。 ハイヒールなど足に合わない靴をはき続けることで、温度を感じる神経をはじめ、足先の感覚が鈍ってしまいます。 体温調節のしくみ その2 脳内の自律神経から、体温調節のための指令が体の各器官に送られます。 ●冷え性の原因 自律神経がうまく機能しなくなります(自律神経失調)。 自律神経は、喜怒哀楽などの感情をコントロールする神経中枢(交感神経、副交感神経)の影響を受けているため、強いストレスが続くと上手く機能しなくなることがあります。 自律神経は、女性ホルモンの分泌をコントロールする神経とも密接な関係にあります。このため、出産、閉経時などに自律神経のバランスが崩れ、冷え性になる女性が多いようです。 体温調節のしくみ その3 皮膚の毛細血管が一時的に収縮し、皮膚からの体温の放熱を防ぎます。 ●冷え性の原因 血流が悪いため末端まで暖かい血液が流れにくくなります。 動脈硬化などが原因で血管が細くなり、末端の毛細血管に温かい血液が流れにくくなっています。 静脈の流れが悪いため、動脈の血液が体中にいきわたる前に冷えてしまいます。この状態を「静脈のうっ血」といい、手足のほか下腹部でもよく起こり、女性の腰の冷え性の主な原因になっています。 貧血(血液の量が少ない)、低血圧(血液を全身に流れさせる力が弱い)のため、温かい血液が毛細血管まで届きません。
冬は寒いのが当たり前、体が冷えるのが当たり前。いま感じている「冷え」という不快感が単に季節的なものなのか、冷え性によるものなのかわからないという方も多いはず。まずはあなたの冷え性度を3段階でチェックしてみましょう。 目次 CHECK! あなたの冷え性度チェック CHECK! 冷え性をまねく生活 CHECK! 体の不調と冷え性の関係チェック CHECK! あなたの冷え性度チェック 最初に、あなたが感じる「寒い」「冷たい」という不快感が季節によるものなのか、それとも冷え性によるものなのかチェックしましょう。 下のうちあてはまる項目が3つ以上ある人は冷え性の第1歩。ほとんど全部という人は冷え性です。 普通の人よりも寒がり。家では電気毛布、こたつなどが欠かせない 家の中にいても手先や足先が冷たく、痛みを感じることも多い 低体温の傾向がある(平熱は36度2分以下) 子どものころからしもやけになりやすかった お腹や背中、腰が冷える 腰痛がある 夏場、冷房をかけている部屋では寒いと感じることが多い CHECK! 冷え性をまねく生活 「あなたの冷え性度チェック」で、冷え性ではなかったという方も油断は禁物です。冷え性は体質ではなく、普段の生活が原因で起こるもの。次のチェックであてはまる項目が多い人は要注意です。すでに冷え性かもしれない人にも原因を探る手助けとなるはずです。 冬でも薄着を心がけている 夏、職場や家の冷房はバッチリ効いている 春夏秋冬、冷たいビール、アイスクリーム、ジュースなどを1日2回以上はとっている ダイエットのため、無理な食事制限などをしたことがある 足に合わない靴、体を締め付ける服を身につけることが多い 職場などでストレスを感じることが多い コレステロール、中性脂肪値が高い 日ごろ運動不足である CHECK! 体の不調と冷え性の関係チェック 以下の症状に悩んでいる人、もしかして冷え性が原因かもしれません。さっそくチェックしてみましょう。 肩や首のこり、腰痛 トイレが近い 生理不順 頭痛、イライラ、集中力低下 風邪を引きやすい アレルギー、肌のあれ、手足のむくみ 手足のほてり、冷え
温度差があなたを狙っている 冷房の効いた部屋に入った瞬間は、外気との差が大きければ大きいほど気持ちのいいものなのだが、実は身体にとってはこの暖冷の差が負担になる。 私たちの身体は、外にいる間は暑さに対応するために毛穴を開き、熱を放出しやすい状態に保たれている。 冷房の効いた部屋に入っても、身体はすぐに態勢を切り替えることができない。 本来なら熱を放出する必要のない環境で、熱を放出することになる。 環境の異変に気づいた自律神経はあわてて態勢を切り替える。 これを1日何度も繰り返せば、自律神経にかなり負担がかかることになる。 それがひどくなると冷や汗、めまい、頭痛、食欲不振を引き起こすことになるのだ。 男性と女性ではクーラーの効きが違う!? このような症状はどちらかと言えば、女性の方に多く見られる。 なぜなら女性の方が男性より冷えに弱いからだ。 体温は内臓や筋肉の活動で作られるのだが、一般的に女性の方が男性より筋肉が約1割少ない。 このため男性と同じように熱を作ることができないのだ。 つまり女性は一度冷えると、もとの体温に戻すのに男性よりも時間がかかることになる。さらに、夏でもスーツの男性と比べて、女性はシャツとスカートの薄着。 スーツ着用の男性の快適温度は20度と言われているが、女性にとっての快適温度は28度。なんと8度もの差があるのだ。 省エネのための空調温度は、28度。スーツ着用の男性には正直なところ暑く感じる温度だ。 冷房対策と言えば女性がするものという考えを捨て、健康のためにも男性も薄着することで、クーラーに頼らず涼しく過ごすことを考えてみてはどうだろうか。 クーラーに頼らず、清涼感を味わう クーラーに頼らず過ごす方法としては、環境から見なおすのも良い方法である。 例えば、カーテンは、暑苦しく感じる色合いから、青や白など涼しさを感じる色合いに変えてはどうだろうか。 日除けに簾などを利用するのも良い。これは、クーラーをかけた時にも、効き目が違うので、省エネにも効果的な方法といえる。 食に関しても、冷たい物ばかり飲んだり、食べたりすると、胃腸を弱めてしまうので、容器から涼しさを演出するのもおすすめ。例えば、あたたかい緑茶も、ガラスのコップを利用すると涼しく見えてしまう。 また、冷たいおしぼりを冷蔵庫に常備しておくと、外から帰ったときに、暑さでほてった体をスッキリさせる。
夜の暑さも半端じゃない! 寝るときだってクーラー、扇風機は当たり前。 おまけに裸で寝てしまう人もいるのでは? ただし寝るときは涼しくて良かったけど、朝になったら体がだるい、そんな方は子供の頃の夏休みを思い出して、腹巻きで「だるさ」を追放しよう! ヒエヒエお腹じゃありませんか? あなたは自分の腰やお腹を触ったことがありますか。 朝起きたとき、会社のトイレで、食後お風呂から上がってビールをグーッと飲んだとき…。 顔や頭は汗がダラダラ流れているのに意外にお腹は冷たいかも。 女性の場合、ほとんどの人が「冷え」に対して敏感。 体の冷たい部分をケアする気持ちも強く、夏は露出しつつもセーターやスカーフを携帯したり、冷たい飲み物は極力避ける慎重派の人も結構いる。 ところが、冷えに悩まされたことのない男性は、暑ければ冷たいものをグビグビ、汗をかけばふき取る前に冷たい風にビュービュー吹かれ、熱を冷ますことばかりを考えがち。 例えば、スポーツ選手が試合の後に足などを一気に冷やすといったように、体にたまった余分な熱を冷ますのは、体をケアする有効な方法。 しかし、そこまで熱冷ましが必要ない人でさえ冷やしてしまっているのが現状では? 腹巻きをする人 地方銀行勤務のAさんは昨年の夏、午後になると肩胛骨が重く、腕を上げるのも「どっこいしょ」と言う状態になり、生まれて初めて指圧を体験。 指圧が意外に痛いことはもちろん、先生から足とお腹が冷たいと聞かされた。 「でも暑くて、汗も出るんですよ」というAさんは、先生に「じゃ、お腹を触ってごらんなさい」と言われ、自分のお腹を触ってびっくり! 本当に冷たかったのだ! 「人の体温は意外に統一されていないもの。汗も出るし暑いと感じるけど、芯のところは寒がっていたり、その逆もある。あなたの場合は肩胛骨も同じで、疲れて新陳代謝や血液、リンパ液やいわゆる気の流れも悪くなって、滞ったり詰まっているから冷たいんですよ。その上にクーラーで冷やしたり、冷たい物飲んだり、悪循環だね。ま、めぐりが悪いって言えばわかるでしょ?」と先生の言葉。 そして「休めとか、休肝日を作れとか、禁煙しろとか、足湯だ、腰湯だって言っても、男の人はしないからね。ま、奥さんに腹巻きを買ってきてもらって、せめて寝てる間だけでも冷やさないようにいたわりなさい」と言われた。 Aさんは先生のやけに突き放した口調に不安を感じ、さっそく「腹巻き作戦」を開始。 そしてこの1年、朝のだるさや風邪とは無縁の日々を送っている。
除湿機の機能 除湿機は、エアコンと異なり移動が可能なので、部屋間を移動することもでき、押し入れに近づけて中を除湿することができる。 値段も“3万円~8万円”とエアコンよりお手軽なため、エアコンのない部屋用に追加購入する家庭も多いようだ。 機能も除湿だけでなく、空気清浄機能付きや洗濯物が乾きやすいように吹き出し口が上向きに動かせるように作られているものもある。 洗濯物を室内に干す家庭や、今頃の季節にはもちろん、マンションなどの気密性の高い住宅では1年中ありがたい存在のはず。 冷房病にかかりやすい人に これからの季節、職場、デパートなどの冷房の効きすぎにより、冷房病にかかる方も多いのでは。 「せめて家庭では冷房から逃れたい」という声には、この「除湿機」がおすすめ(もちろんエアコンの除湿機能もOK)。 人間が「快適だ」と思う湿度は60%くらいだといわれており、寝苦しい熱帯夜でもこのくらいまで除湿を行うことによって、随分涼しく感じるはず。 かつて、“水の冷たさを利用して加湿冷房する”という冷風機が発売になり話題になった。 ところが使ってみたら部屋中カビだらけという声も多く、いつの間にか店頭からも姿を消していた。 「日本の夏」はやはり「除湿」がキーワードになるかも。