肩こりの原因はいろいろ。あなたの場合は何が原因?肩こりをもとから断つために、まずはチェックしましょう。
肩こりの直接の原因は、筋肉への酸素不足と老廃物の蓄積であるが、筋肉への酸素不足などを招く原因は多種多様。それによって、肩こりを治す方法も違ってくる。以下、主な原因を紹介しよう。心当たりのある人は、肩こりだけでなく、おおもとの原因を治すことが大切だ。
肩こりを起こしやすいのは、次のようなタイプ。例えば、肥満体の人は、腕や頭など肩の筋肉が支えるべき荷物が重くなる。このように、体型的に肩の筋肉に負担がかかりやすい人のほか、猫背などのように普段の姿勢が負担をかけていることもある。
具体例
筋肉は、緊張させたりゆるめたりすることで、血液の循環を助けている。ところが、次のような姿勢を長時間とっていると、筋肉の緊張ばかりが続いて、筋肉の血行が悪くなる。
具体例
寒いところにいると、私たちは自然に前かがみの姿勢で肩をすくめ、体を固くしてしまう。また、このような姿勢をとらないまでも、体が冷えると血管が収縮して血行が悪くなってしまう。
具体例
精神的に緊張したり悩んだり、怒りなどを感じるとき、筋肉内の血管も知らず知らずのうちに収縮している。このため、特に筋肉を使わなくても血行が悪くなり、筋肉に老廃物がたまってしまうのだ。
具体例
メガネなどが合わず、しっかり見るために無理な姿勢をとることで肩こりにつながるケース。また、眼の疲れや頭痛と肩こりが連動して起こることも多い。
具体例
歳をとると、首の骨に何らかの異常が起きて神経を圧迫し、痛みやしびれを起こすことがある。次のような症状のある人は、整形外科などに相談してみることをおすすめ。
具体例
このほか、内科などの病気の自覚症状のひとつとして肩こりがあることも多い。例えば、高血圧、狭心症、低血圧、胆石(胆のう炎)、更年期障害、貧血など。肩こりのほかに次のような症状がいくつかあるようなら、内科に相談してみよう。また、がんでできた腫瘍のせいで肩こりと同じような感覚があることもある。
具体例
頭痛、頭が重い、めまい、耳鳴り、動悸、手足の冷え、体全体がだるい、急に胸が締め付けられるような痛みに襲われる、背中や右肩などの痛み、立ちくらみ。