「海洋深層水」とは、その名前の通り、深海を循環している水です。海の底をはるかな年月をかけて循環してきた海洋深層水には、ミネラルが豊富、性質が安定しているなど健康に役立つさまざまなパワーがあると言われています。
実は、地球上の水のほとんどが深層水です。「海洋深層水」とは、その名前の通り、深海を循環している水です。
では、その「深海」とは、どんなところでしょうか?
北極グリーンランド周辺で、塩分濃度差によって生じる「プルーム」と呼ばれる垂直に沈む海流が始まりです。そこから、水深2,000m以上、深いところでは4,000mの深海にもぐりこむ海流となります。
北大西洋で沈んだ水は、なんと約2000年間、一度も大気と接することなく深海を循環し続け、北太平洋にまでたどり着きます。
その一部が、科学技術庁が「海洋深層水の研究・開発のモデル地区」に指定した、高知県室戸市沖あたりで上昇して、わき上がってきます。
そこで、沖合い約2km、水深344mからパイプをひき、くみ上げられています。
海の底を、るかな年月をかけて循環してきた深海水には、健康に役立つさまざまなパワーがあると言われています。
実際、アトピーなどへの治療効果の研究にも使われ始めています(注意・研究段階につき、その効果については、まだはっきりとは確認されていません)。
必須微量元素や、さまざまなミネラル成分がバランスよく約60種類含まれています。
ミネラルウォーターの原水となる河川の水と比較すると、その違いがよくわかります。特に摂取しにくいマグネシウムは、深層水コップ2杯程度で、1日の分が補えてしまうほどです。
主なミネラル分 | 海洋深層水 | 河川 |
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マグネシウム(mg/l) | 1326 | 4 |
カルシウム(mg/l) | 426 | 2 |
ナトリウム(mg/l) | 11050 | 9 |
カリウム(mg/l) | 419 | 2 |
2000年もの間、海の奥底を循環し、表層の海水と混じり合うことがありませんでした。そのため、次のグラフの通り、キレイな水を保っています。
海の水の総細菌数の比較
海洋深層水は、このグラフの通り、水温が表層よりかなり低く、一年中ほとんど変化しないため、とても安定しています。
海洋深層水をくみ上げている取水口付近の水温でも、年間を通じて約9.5℃。くみ上げた段階でも11~12℃です。
海洋深層水は、常に水圧30気圧以下の環境で、長い年月をかけて形成された海水なので、性質が安定しています。