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子どもの肺炎球菌ワクチンについて、知っておきたいこと

恐ろしい感染症から子どもを守る、小児用肺炎球菌ワクチン

子どもは生後2ヵ月以降から、小児用肺炎球菌ワクチンによる予防接種を開始することが推奨されています。日本で2013年11月以降から用いられているのは「13価小児用肺炎球菌ワクチン」で、世界の120ヵ国以上で承認されています。米国、英国、ドイツ、フランスなどをはじめとする74ヵ国では定期接種ワクチンとして導入され、効果・安全性ともに確かめられています。
このワクチンの接種では、細菌性の肺炎や中耳炎のほかに、以下のような全身に影響を及ぼす病気を予防することができます。

●細菌性髄膜炎

脳や脊髄を覆う髄膜の奥まで菌が侵入して、炎症を起こす病気です。急な発熱、嘔吐、食べない・飲まない、意識がもうろうとする、ぐったりとするという症状のほかに、重い後遺症が残ることや、最悪の場合は命に関わることがあります。ワクチンが普及する前の日本では、毎年約200人の子どもがこの病気にかかり、そのうちの約3分の1が命を落としたり、重い障害が残ったりしました。

●菌血症

血液中に菌が侵入した状態です。治療せず放置すると、さまざまな臓器に菌がうつり、前述の髄膜炎や後述の敗血症など、重い病気が引き起こされることがあります。ワクチンが普及する前の日本では、毎年約18,000人の子どもがこの病気にかかっていたと言われています。

●敗血症

血液中に侵入した菌によって、全身症状が現れる病気です。発熱、低体温、心拍数の増加、呼吸数の増加や、血圧の低下によるショック状態などがみられ、最悪の場合は命に関わることがあります。

ワクチンの接種では、副反応が出ることもあります。主な副反応は発熱、注射部位の腫れ・赤みなどで、まれにショック状態やアナフィラキシー様反応(呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応)などが報告されています。特に注意が必要なのは、接種後30分以内。病院内にとどまって様子をみるか、病院の外でも医師とすぐに連絡がとれる場所にいれば、安心できるでしょう。
なお、小児用肺炎球菌ワクチンは不活化ワクチンという種類です。これを接種したせいで、肺炎球菌による病気の症状が出るということは起きません。

1〜3回目と接種の間隔が違う!4回目の接種(追加接種)は注意が必要

0歳代(生後2〜11ヵ月齢)で1〜3回目の接種を受け、1歳代(12〜15ヵ月齢)で4回目の接種(追加接種)を受けるのが、小児用肺炎球菌ワクチンの標準的な接種スケジュールです。1〜3回目の接種が初回免疫(基礎免疫)と呼ばれるのに対して、4回目の接種は追加免疫と呼ばれ、十分な免疫力を子どもにつけさせるために、特に大切です。

ここで注意が必要なのが、接種のタイミング。1回目と2回目、また2回目と3回目の間隔は、27日間以上あけてから次の接種を行うことになっています。ところが3回目から4回目だけは、あける間隔が60日間以上。ここだけ間隔が長くなるため、つい忘れてしまい、気づけば15ヵ月齢を過ぎていた、ということが起こりやすくなります。

【小児用肺炎球菌ワクチンの標準的な接種スケジュール】

小児用肺炎球菌ワクチンの標準的な接種スケジュール

4回目の接種を忘れないためには、よく目にするカレンダーに印をつけたり、小児が受けるべき予防接種のスケジュールがまとめられた専用のスケジュール表を使用したりするのがおすすめです。このスケジュール表は、国立感染症研究所のサイトなどで入手できます。接種の時期が近づくと、携帯電話のメールやハガキで知らせてくれるサービスを利用するのも良いでしょう。

標準的なスケジュールから外れても接種は可能

【接種対象月年齢と接種回数】

接種開始の月齢・年齢接種回数
2〜6ヵ月齢(標準)4回
7〜12ヵ月齢3回
12〜24ヵ月齢2回
24ヵ月齢〜6歳未満1回

※定期接種の対象は5歳未満まで

接種の時期を忘れていなくても、子どもの体調や家庭の事情により、4回目に限らず、小児用肺炎球菌ワクチンの接種を受けられないこともあるでしょう。しかし、たとえ標準的なスケジュールどおりに接種を受けられなかったとしても、すぐに諦める必要はありません。接種開始の月齢・年齢によっては、標準スケジュールどおりではないものの、接種が可能な場合があります。

肺炎球菌ワクチンの接種は、子どもの将来の健康に大きく関わる、とても大切なものです。ほかの種類の予防接種と、同時に受けられる場合もあります。子育ての中でも大変な時期ではありますが、子どものためにも遠慮することなく医師に相談して、必ず受けるようにしましょう。

更新日:2015年3月16日

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