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日本の禁煙は進んでいるのか?

パッケージにみる禁煙対策
パッケージにみる禁煙対策 たばこは健康に良くない。それはいまどき子供でも知っている常識だ。たばこは人体にさまざまな健康被害をもたらし、医療財政を逼迫するとして社会的にも問題となっている。しかし、国によって禁煙対策にも温度差があるのをご存じだろうか?

それは各国で販売されているたばこのパッケージにも現れている。例えばEU諸国で販売されているたばこのパッケージには、喫煙によってボロボロになった醜い口腔の写真が貼られていたり、「smoking kills:喫煙はあなたを殺す」といった恐ろしげな注意書きが記されている。一方、わが国で義務づけられている警告表示の例は「人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます」程度で、警告というには程遠い。

どれくらい禁煙は進んでいるのか?
こうした中途半端な警告表示のせいもあってか、日本は先進国の中では喫煙率が最も高く、「喫煙大国」と呼ばれることもある。昔に比べて全体的な喫煙率は減少傾向にあるものの、20代女性を中心にスモーカーが増えつつあり、啓発の甘さが「たばこ=おしゃれ」という間違った意識づけの一因となっていることも否めない。

喫煙習慣者の年次推移

また、行政が実施する禁煙対策事例を示すと、海外では州をあげて、国をあげて広範囲での規制を行っているのに比べ、わが国は「区」単位と狭い範囲での規制に留まっているケースが多い。
つまりわが国においては、一部の地域をのぞいて路上で歩きたばこをしても注意されることなく、飲食店に入ってもたいていはたばこを吸うことができるという状況なわけだ。

海外/日本のおもな禁煙対策事例
国名 実施時期 内容
アイルランド 2004/3 屋内の職場および公共施設での喫煙を禁止
スウェーデン 2005/6 飲食店、バー、ナイトクラブでの喫煙を禁止
ハワイ州 2006/11 レストラン、ショッピングセンター、ホテルのロビー等、州が定める公共場所での喫煙を禁止(罰金最大50ドル)
スペイン 2006/1 屋内の公共場所での喫煙を禁止
フランス 2007/2 屋内の公共場所での喫煙を禁止
日本

2002/10
2007/4

千代田区が路上喫煙禁止条例スタート
JR東日本が新幹線を全面禁煙


肺がんだけじゃない!たばこの健康被害
たばこ たばこによる健康被害としてよく知られているのは肺がん、そして循環器系の疾患だろうか。たばこの煙に含まれる活性酸素は、血管内皮細胞を障害する。そのため、動脈硬化が促進され、狭心症、心筋梗塞、脳血栓などのリスクが増加することが統計的に示されている。

そして最近わかってきているのは、長年の喫煙がCOPDという病気を発症させることだ。COPDとは慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の略で、別名「たばこ病」と呼ばれ、90%が喫煙者。長年の喫煙により肺胞が破壊され、肺機能が低下して最終的には呼吸不全などで死亡する。世界の死亡原因の第4位とされ、日本での推定患者数も約530万と、増加の一途を辿っている。しかも受動喫煙でも発症する人が多いため、家族など身近な人を巻き込む恐れもある。

なかなか進まない禁煙の一方で、このような恐ろしい病気が増えている現実を十分認識する必要があるだろう。

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