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笑う門には「健康」きたる

医療現場でも注目を集める「笑い」

笑い

ここ数年、世の中はお笑いブームである。テレビでは次々と新しいお笑い芸人が登場して人気者となり、バラエティ番組やCMで引っ張りだことなっているし、少し前まで古臭い印象もあった落語もブームが到来した。しかし、笑いが注目を集めるのは、芸の世界だけではない。実は最近、医学の分野でも笑いの効用に着目した研究が進み、さまざまな病気の予防や改善に役立つことが科学的にも証明されてきている。実際に治療の一環として「笑い」を取り入れている病院もあるのだ。
そこで今回は、新しい年に福をもたらす願いも込めて、笑いと健康について紹介しよう。

笑いの種類とメカニズム

まず笑いにはどんな性質のものがあるか、分類方法の一例を紹介しよう。

●「快」の笑い

種類
本能充足の笑い 満腹したときなど本能的な欲求が満たされると現れる
期待充足の笑い 試験に合格したなど、望みが叶ったときの感情的に最も明るい笑い
優越の笑い 失敗をネタにする漫才、権力者をこきおろすなど、あざ笑う笑い。ストレス解消に役立つ場合も
不調和の笑い 意味を取り違えたときなどの笑い。喜劇によく登場する
価値逆転・低下の笑い 夏目漱石『我輩は猫である』の猫が人間を笑うなど、本来下の立場にあるものが上にあるものを笑うときもの

●「社交上」の笑い

種類
協調の笑い 挨拶の笑みなど、相手とうまくやっていきたいことを表す笑い
防御の笑い 苦笑い、いわゆるジャパニーズ・スマイルなど
攻撃の笑い 冷笑、ブラックユーモアの笑いなど
価値無化の笑い 笑ってごまかす、苦笑、笑い飛ばすときの笑い
緊張緩和の笑い
強い緊張が緩んだときの笑い
危険が去ったときに思わず出る笑い。ジェットコースターに乗った後の笑いも同じ
弱い緊張が緩んだときの笑い 「なーんだ」と分かったときに思わず出る笑い、くすぐられたときの笑いなど

笑いは、目や耳などから入ってきたさまざまな刺激情報が脳に伝わり発生する。自律神経にも影響を及ぼす。たいていの笑いは、副交感神経が活発にはたらくリラックスした状態をもたらす。「笑うと消化がよくなる」といわれることがあるが、それは副交感神経優位のときには消化器官が活発にはたらくことと関連している。冷笑などの「攻撃の笑い」の一部でのみ、交感神経の緊張が高い状態にあるのだとか。

笑いが慢性病を癒す!?

笑いが慢性病を癒す!?

「パッチ・アダムズ」という映画をご存知だろうか。この映画は、笑いを治療に取り入れた実在の精神科医をモデルにしたものだ。笑いは、さまざまな病気治療に役立つことが科学的にも証明され、アメリカだけでなく日本でも医療現場にも取り入れられるようになってきている。その実験例を紹介しよう。

●糖尿病患者の血糖値が低下

2003年2月、国際科学振興財団の「心と遺伝子研究会」では、吉本興業の協力を得て、2日間に渡りつくば市周辺に住む中高年の2型糖尿病患者21人を対象に、血糖値を測定する実験を行った。1日目は糖尿病のメカニズムに関する講義を、2日目はB&Bの漫才を聴いてもらった。いずれも昼食をとった後に講義と漫才を聴いてもらい、さらに食後血糖値をはかった。
すると1日目の空腹時血糖値と食後血糖値の差は平均123mg/dlだったのに対し、2日目は平均77mg/dl。予想をはるかに超え46mg/dlも低下した。笑いが食後の血糖値を下げたのである。

●リウマチ患者の痛みが軽減

1995年から2003年にかけて4回にわたり、関節リウマチ患者に落語を聴いてもらい、気分や痛み、神経系・内分泌系・免疫系への影響などを調べる実験が行われた。ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾール値が基準値の範囲内まで下がる、リウマチを悪化させるインターロイキン-6が劇的に下がる(薬では短時間に下がらない)、さらに実験後1ヵ月程度、患者の体が楽になったり痛みが軽い状態が続いた、などの成果を得た。

●がんへの抵抗力を高める免疫力がアップ

1991年、大阪のなんばグランド花月で、20〜62歳の男女19人を対象に、漫才などを体験してもらう実験が行われた。このときに調べたのは、がん細胞を殺すナチュラル・キラー(NK)細胞の活性と、免疫力に関わるリンパ球、CD4とCD8の比率。NK細胞は14人が上昇。免疫力のアクセル役を果たすCD4、ブレーキ役のCD8 も共に正常値に近くなることが分かった。リンパ球に関する結果は、免疫異常の病気にも笑いが有効であることを示している。

笑いを健康管理に取り入れよう

このように、笑いは体の中枢にはたらきかけ、病気に対しても有効なことが証明され始めている。笑いが役立つ免疫異常が原因の病気としてはリウマチのほか、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、膠原病などがある。健康な人でも、脳が活性化しひらめきがよくなったり、笑ってリラックスすると話の理解力が高まる、ストレスが軽くなる、老化防止などのメリットがある。

お笑い番組を見たり、冗談を言い合ったり、コメディ映画を見る、マンガを読む。笑おうと思えばいくらでもネタはある。大笑いすれば少々のストレスは吹き飛んでしまう。また、おかしくなくても笑顔を作るだけでも効果はある。毎日、笑う習慣をつければ、病気になりにくい若々しい生活を送れるのではないだろうか。

更新日:2005年12月26日

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