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更年期障害<2>男性の場合
できるだけラクにスムーズに乗り切るために〜男性の場合

まず認めること。理解し、理解してもらうこと

更年期に心がけたい10ヵ条 男性の更年期障害は、残念ながら医学界でさえ、近ごろやっと認める方向に進んでいるというのが現状。なかなか思うように治療方法が確立されないのが難しいところだ。

これは、男性の更年期障害が精神的な面に多く出がちなことにも一因するのだろうが、中高年男性の自殺の増加と考え合わせると、なんとも残酷な皮肉である。

男女ともに更年期障害がある、と認知しよう!そして男性は、更年期の年齢になり、「疲れが取れない」といった症状が出たら、更年期障害の可能性も考えていこう。女性は、男性の更年期障害を知り、男性への理解を深めていこう。まずは、そこからだ。

右にあげたのは、更年期の男性のためのhealthクリック流心得10ヵ条。ちなみに、加齢を肯定的に捉える人は、否定的に捉える人より長生きする、という研究結果もあるとか。人生を楽しむ視点が、何よりのクスリなのかもしれない。

生活を見直そう

《更年期男性の「節目」の意識と血液ビタミン濃度》(平均±標準偏差)
  早期群(46人) 通常群(42人)
B1(ng/ml) 56±17 66±27
B2(ng/ml) 76±13 76±16
B6(ng/ml) 11±5 14±7
C(mg/dl) 1.02±0.37 1.19±0.33
A(ug/dl) 62±18 65±13
E(ug/ml) 11.2±3.2 12.5±3.3
出典:「更年期の保健学」細谷憲政監修/杉山みちこ 第一出版
ある調査によると、40〜50代の男性に、どんなときに加齢を意識するかという質問をしたところ、眼精疲労や睡眠の減少、物忘れなどがあげられたとか。また、それを意識した年齢では、不規則な食生活をしている人や悩みのある人、健康維持の努力をしていない人は、そうでない人に比べて3〜6年早く、身体的な加齢を感じているとの結果が。

右の表を見てみてほしい。これは、上記のような男性陣の中から、早めに加齢を感じた人を対象に検査した血液データ。大差はないものの、加齢を早く感じる人は血中のビタミン濃度が低い傾向があることがわかる。

これにはストレスや喫煙などの原因もありそう。更年期にかかる前でも、積極的にビタミン補給を心がけたほうが良いようだ。もちろん、女性の場合で紹介した症状を軽減する食事のコツや、適度な運動は、男性にも有効。併せて取り組んでいきたい。

相性の良い病院との二人三脚を

女性もそうだが、男性の場合は特に、性欲の減退やEDといったデリケートな性の問題が関係するため、どうしても病院へ行くことを躊躇しがちのようだ。だが、そうして躊躇している間にもストレスはどんどんたまり、それらは精神的な落ち込みなどとなって自分自身へ跳ね返ってくる。

定期的な健康診断は、会社で受けていることも多いだろう。そうした上で、先に見たような症状がある場合は、ぜひ神経精神科もしくは心療内科へ。性欲減退の場合は、バイアグラの処方で自信を取り戻し、精神的にも立ち直った例も少なくない。だが、このバイアグラにしても心臓疾患のある人には決して処方できない禁忌治療なのである。自己診断・自己治療はあまりにも危険だ。

普段から、相談しやすいホームドクターを探し、何でも話せる土壌を作っておくのがオススメだ。

最後に。脅しになりそうだが、ストレスや現代社会の厳しさの中、中高年男性の自殺は増えている。ある意味、防ぎようのないものもあるだろうし、更年期障害とは何の関係もない場合も多いだろう。だが、本人すら自覚しないままだということもあり得る。自殺を考える前に、神経精神科で薬療法を受けるなど、できること、できそうなことをとりあえずやってみてはどうだろう?できれば、積極的に人生を楽しむ方向へ進んでいって欲しい。

以前、新聞で読んだ、父親が自殺した子供の、次の言葉が忘れられない。「自分は父親に裏切られた、見捨てられたと感じている」。ひとりで思い悩まずに、周囲に目を向けてほしい。そして、心から心配してくれる周囲のためにも、前向きに対処していってほしい。

ちなみに、次のような本も出ている。一読しておくのもオススメだ。
「はらたいらのジタバタ男の更年期」 はらたいら著 芳賀書店
「実録・ぼくの更年期」 永井明著 活気社
「厄年の男たち 揺れるこころとからだの処方箋」 中野 弘一著  法研
「男性更年期の謎」 マルコム・カラザース著 横山 博美訳 人間と歴史社

参考文献:「明るく乗りきる男と女の更年期」 赤塚祝子 講談社現代新書

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