夏バテも招く!
「自律神経」のバランスの乱れ
夏バテも、実は自律神経のアンバランスが一因
よく耳にするけれど、よくわからない病気。自律神経失調症に、そんなイメージを抱いている人は多いのではないだろうか。
病気にまでは至らなくても、自律神経のバランスの乱れは、普段の体調不良にも密接に結びついている。暑い時期に起きるいわゆる夏バテも、自律神経の乱れが原因のひとつだと考えられている。自律神経を正常に保つことは、健康を維持するうえで欠かせないといえるだろう。
自律神経の乱れによる主な症状
- 便秘
- 下痢
- 疲れやすい
- 疲労がとれない
- めまい
- 立ちくらみ
- 眠れない
- 頭痛
- 冷え
- 動悸
- 息切れ
- 顔のほてり
- 肩こり
- 夏バテ(だるい、食欲不振など)
そもそも自律神経とは?
自律神経とは、簡単に言うと自分の意思とは関係なく、無意識のうちにはたらいている神経。私たちが眠っている間も、何かに熱中している間も、滞りなく身体機能がはたらくのは自律神経のおかげだといえる。
この自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、主に心臓をはじめとする内臓や血液の流れなどを管理して、呼吸、消化、代謝などのはたらきを調節している。例えば、暑くなると交感神経がすばやく感知してはたらき、汗腺から汗を出して体温を下げようとする。
交感神経と副交感神経は、下の表のように、片方が活動を促し、もう一方が活動を抑制するという、いわばアクセルとブレーキの関係。両者のバランスによって、体にとってちょうど良い状態になるよう調整される。
相反する自律神経2種のはたらき
交感神経のはたらき
- 心臓のはたらきを高める
- 血圧を上げる
- 消化を抑制する
- 排泄を抑制する
副交感神経のはたらき
- 心臓のはたらきを抑える
- 血圧を下げる
- 消化を促す
- 排泄を促す
自律神経のバランスは、こうしてくずれる!
意思とは関係なく刺激に反応する自律神経は、感情や生活とは関係なくはたらいているように思われるかもしれない。ところが、自律神経は実はとてもデリケートで、生活の中のあらゆる場面の影響を受ける。自律神経のバランスをくずしやすい原因をみてみよう。

●生活リズムの乱れ
交感神経は昼間が、副交感神経は夜が活動のピークになる。つまり、脳や体が活発に活動しているときは交感神経が、休息しているときには副交感神経がよくはたらく。残業や夜ふかしなどで、休息すべき時間帯に休息できなくなると、自律神経は途端にバランスをくずしはじめる。1日や2日の乱れであればまだしも、長く不規則な生活が続くと、体調不良へと直結することになる。
●イライラ、ドキドキ、ビクビク…
ストレスが溜まってイライラ、電車に乗り遅れそうになってドキドキ、上司の八つ当たりがはじまってビクビク…。これらの激しい感情も、自律神経に影響を及ぼす。そのときどきは短時間ですんでも、あまり頻繁に繰り返されると、自律神経のバランスはくずれがち。ストレスは大敵だといえる。
●環境の変化
夏に多いのは、これだろう。クーラーなどの冷房の効いた室内と、暑い屋外への出入りが増えるため、自律神経は1日に何度も体温や発汗の調節をすることになる。すると、いわば過労状態となって、バランスをくずしてしまう可能性がある。
●病気が原因の場合も
更年期障害やホルモンの病気などによって、自律神経のバランスが乱れることもある。こうなると体調不良の悪循環に陥っていくので、「少しだるいだけだから…」などと軽くみずに、長引く場合はぜひとも一度、医師に相談してみたい。