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レビー小体型認知症の症状別の対処方法(2)

監修:メディカルケアコート・クリニック院長 小阪憲司 先生 (横浜市立大学名誉教授)

CASE 4:認知の変動

認知の変動

症状:
日によって、また時間帯によって頭の状態の差が激しく、かなりはっきりしている状態とボーっとしている状態が入れ替わる。その変わりように家族はとまどい、理解に苦しむことがある。

対処方法:
大事なことを患者さんに伝えたい場合は、現在がどちらの状態なのかを確認して、頭がはっきりしているときに伝えるなど、タイミングを工夫すると良い。

変化の差をできるだけ小さくするためには、日頃から規則正しい生活を心がけるようにする。「疲れてくる夕方に変動が起きやすくなる」など、どのような状況で起きやすいか把握することも重要となる。薬により軽減することも可能。

CASE 5:起立性低血圧

起立性低血圧

症状:
自律神経症状は、血圧や脈拍などを調節する神経の異常による症状の総称で、レビー小体型認知症の患者さんに多くみられる。立ち上がったときに急激に血圧が低下する起立性低血圧はそのひとつで、一般的には「立ちくらみ」として知られる。
ふらつくだけではなく、転倒や失神することもある。高齢者は反射神経が低下しているため、とっさに身を守ることができず、ケガにつながりかねない。

対処方法:
立ちくらみやふらつきを防ぐためには、ゆっくりと時間をかけて立ち上がる必要がある。立ち上がった後で、足の上げ下げや足踏みなどの運動をするのも効果がある。
起立性低血圧を完全に治すのは難しいが、生活習慣を見直すことで、改善はできる。水分をこまめにとる、栄養バランスのとれた食事をする、十分な睡眠をとることなどができているか、家族が配慮するようにしたい。

CASE 6:抑うつ症状

抑うつ症状

症状:
気分がすっきりせずふさぎこむ、意欲がわかない、集中力が続かないなどの状態で、これが一定期間続く病気がうつ病と呼ばれる。
抑うつ症状はアルツハイマー型認知症の患者さんでもみられるが、レビー小体型認知症では、より頻度の高い割合でみられると考えられている。

対処方法:
通常は抗うつ剤による治療が行われる。また、励まさないようにする、孤独だと感じさせないために積極的に話しかけてあげるなど、家族の協力も重要となる。患者さんに自信を失わせないために、簡単な台所仕事や植木の水やりなど、家庭内での仕事を担当してもらうことも有効。抑うつ症状の発生と関連しているといわれる、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内物質の不足を防ぐために、大豆や牛乳、バナナなどを積極的に摂ることも望ましい。

CASE 7:転倒

転倒

症状:
レビー小体型認知症の患者さんは歩く際に、動作が遅くなる、歩幅が小さくなる、筋肉がこわばるなどの症状が現れることがある。パーキンソン病と同様のこれらの症状はパーキンソン症状と呼ばれ、つまずきやすくなって、転倒事故につながりやすい。

対処方法:
完全に治すのは難しいが、抗パーキンソン病薬の投与やリハビリで症状の改善を目指す。転倒を防ぐためには、家の中の環境に配慮するようにしたい。家族ができる工夫としては、玄関マットはつまずく恐れがあるので敷かないようにする、家電製品などのコード類はひっかからないように壁に沿わせる、洗面所の床が濡れていると滑りやすいので、こまめに雑巾がけをすることなどがある。可能であれば、廊下や階段に手すりをつけるなど、家の改修を行えれば理想的だといえるだろう。

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