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アルツハイマー型認知症の診断・治療とケア

それでも症状は進行していく

「もしかしたら、認知症かもしれない…」家族がそう気づいても、医療機関を受診しないケースがある。それは「あんなに元気だった自分の親(妻、夫)が認知症だとは受け入れらない」と思ったり、「年齢のせいだから、仕方がない」と病気を認めないケースなどだ。また、患者さん自身が「自分は病気ではない!」と受診をかたくなに拒み、周囲が説得できない場合もある。
何の対策も講じずにいると、患者さんの症状は進行する一方だ。認知症には専門医がいる。家族だけで悩まずに、患者さんのためにそして家族自身のためにも、まずは認知症という現実に向き合ってみよう。

困ったら、迷わず専門医へ

困ったら迷わず専門医へ

認知症の専門医がいるのは多くは精神神経科や神経科だが、医療機関によっては神経内科、老年科などの場合もある。「物忘れ外来」を名称にしているところもある。長年つきあいのあるかかりつけ医がいるときは、そこから専門医を紹介してもらうが一番である。「どこに専門医がいるかわからない」というときは、各都道府県にある高齢者総合相談センター(シルバー110番)や保健所などが情報を把握しているので、そこに問合せをしてみるのも心強い。
患者さん自身に対しては、「頭の検診は、年を取るとみんな受けている」などと受診の理由をつくり、家族や患者さんの友人など信頼できる人に付き添ってもらうとスムーズに運ぶようだ。「買い物に行きましょう」などとウソをついて着いた先が病院では、患者さんの不信感がつのり、その後の通院に支障を来すことになる。

コラム:患者さんをみるのは誰?

「大切な存在だから」「他人の世話にまかせるのは可哀相」と、認知症患者の介護を家族だけでこなそうとするケースは多い。介護のために仕事をやめたり、友人と疎遠になったり、これまでの生活が一変してしまうことも。無理をして気持の余裕を無くしたり、健康を損なうようなことがあれば、結局は介護される患者さんにシワ寄せがいく。
「認知症には介護をする人の状態を映し出す鏡のようなところがある」という表現もある。2000年からスタートした介護保険制度のサービスを利用するなど、介護の負担に押しつぶされない出口を見つけることも重要だ。

希望を捨てずに〜新しい薬も登場へ

専門医を受診すると、最初に行われるのは問診だ。本人はもちろん、家族からの情報も重要となる。医療機関によって異なるが、認知機能をチェックするために一般的に使用されるのが前ページで紹介した「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」や「MMS」だ。その後、脳の状態を調べる画像診断(X線CT、MRI、SPECTなど)の検査を総合し、認知症を引き起こしている病気がアルツハイマー型認知症なのか、他の病気なのか、総合的に診断が行われる。
医師から「アルツハイマー型認知症です」と告げられてすんなり受け入れられる家族は少ないかもしれない。「治療法がないからもう、あきらめるしかない」と思う人もいるだろう。だが、認知症の一部の症状には薬が有効とされ、現在、病気をある程度遅らせる薬もある。近い将来には、認知症の予防薬や根本的に治療する薬が登場するかもしれない。
この病気の一番の課題は、患者のみならず家族や周囲の人間が病気をどう理解し、どう受け止めていくかだ。希望を捨てずに、アルツハイマー型認知症について考えていこう。

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