疾患・特集

【体験談】治験ボランティアって実際どうだった?(サラリーマンの方の場合)

「治験」と検索すると、危険、バイト、高額、などちょっと心配になる結果が表示されますよね。実際のところはどうなのでしょうか?治験を実際に体験したサラリーマン男性の体験談を参考にして、治験についての理解を深めていきましょう。

体験者:石黒誠さん(仮名)、東京在住(サラリーマン)
参加試験:健康食品(飲料)の臨床試験ボランティア
日程:1年間

Q. 治験ボランティアに参加したきっかけは何ですか?

私が勤める会社で、社員を対象にある臨床試験参加の呼びかけがあり、興味本位で参加してみたのがきっかけです。話を聞いてみると、ちょうど私のようなお腹周りの出っ張った人間を対象にしたものでした 。

Q. 以前から治験に興味があったのですか?

いいえ。まったく興味はありませんでした。
ただ、以前からこのお腹を何とかしたいという思いはありました。妻にダイエット法を伝授してもらっても長続きせず、サイズはどんどん大きくなる一方。何かいいやり方はないかと思っていたところでこの臨床試験に出会い、いい機会だと思って参加してみたわけです。

Q. 実際に治験に参加されてみて、どんな雰囲気でしたか?

健康飲料を1年間飲み続ける

BMI25以上かつ40歳以上の男性で、医師の許可を得た者だけが参加できる試験でした。
開始前に内臓脂肪のCTを撮影し、その後は自宅に送られてくる健康飲料を1年間飲み続けるというものでした。そのほか定期的にメールで栄養士さんに健康状態や生活の様子について報告をし、励ましてもらうというやりとりもありました。
自分が飲んでいるのが試験対象の成分が入ったものかどうかは知らされませんでしたが、こうやって第三者に励まされることで「飲みつづけよう、そして健康になろう」という意識がどんどんわいてきたのです。

Q. 参加前と後で臨床試験に対する考え方など、変わったことはありますか?

実際に参加してみてからは、新聞などで関係する記事を見かけるとついつい目がいくようになりました。私が参加した試験は1年という長期間で単調なものでしたが、栄養士さんの励ましやときには健康に関するパンフレットが送られてくることもあり、常に体や健康について意識するようになりました。
また、以前はダイエットや食事内容については妻まかせだったのが、自分で考えて工夫もするようになりました。
おかげで、試験が終了してからもお腹周りは減り続け、私の生活習慣を変えるいいキッカケになったと満足しています。