ポリフェノールとは光合成によってつくられる植物の色素や苦味・渋味成分のこと。ポリフェノールと一口にいっても、その種類は非常に多い。代表的なものを紹介する。
ポリフェノールとは、植物の葉や花、茎などに含まれる苦味・渋味成分のことで、光合成によってつくられています。主要なものだけでも約300種類以上あると言われ、ひとつの食品に何種類ものポリフェノールが含まれていることもあります。
日本でポリフェノールが注目されるようになったキッカケは、「赤ワイン」。健康にいいとして一大ブームを巻き起こしましたが、赤ワイン100gの中には、なんと300mgものポリフェノールが含まれているといいます。
フレンチ・パラドックス(フランスの矛盾)という言葉を聞いたことはありませんか。これは、ほかの欧米諸国と同じように脂肪の多い食事を摂っているにもかかわらず、フランスではなぜか動脈硬化性の疾患による死亡率が際立って少ない、というものです。ここに専門家の注目が集まり、フランス人が好んで飲んでいる赤ワインに関係がありそうだということがわかってきました。そして赤ワインの成分として脚光を浴びるようになったのがポリフェノール、というわけです。
現在は、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があるとして、さらに研究が進められています。
さて、ポリフェノールと一口にいっても、その種類は非常に多いため、以下に代表的なものをいくつか紹介しましょう。「えっ、これもポリフェノール!?」といった聞き覚えのある名前も多いのではないでしょうか。