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特発性正常圧水頭症の診断・治療の流れ


「手術で治療できる認知症」とはいわれているが、実際にはどのような流れで診断や治療が行われているのか不安な人もいるのでは?ここでは、診療ガイドラインを中心に、実際病院で行われている診断から治療の流れを紹介しよう。


診断に用いる検査「髄液タップテスト」とは?

特発性正常圧水頭症かどうかを見極めるための診断方法の中で、最も一般的に行われているのが「髄液タップテスト」と呼ばれる検査。腰椎に針を刺し、過剰に溜まっている髄液を少量排除することで、歩行障害などの症状が改善するかどうかを診断する。このテストで陽性と出れば、手術による症状改善が期待できる。

タップテストのイラスト しかし、このテストでは見極められない(陰性と出てしまう)人でも、症状改善の可能性があるので、さらに検査を進める場合もある。現在、専門医たちの間で、より診断率の高い検査方法の研究がなされている。

しかしながら、やはりタップテストは、有用で危険性が低く比較的簡単な検査。「ひょっとして特発性正常圧水頭症では?」と思ったら、医師に相談してみてはどうだろうか?今回のガイドラインでも、特発性正常圧水頭症が疑われる場合には、まずタップテストの結果を見てみるということが推奨されている。



診断〜治療の流れ

まず、歩行障害などの症状の確認と、CTやMRIなどの画像診断による検査が行われる。そして特発性正常圧水頭症が疑われる場合には、髄液タップテストが行われる。ガイドラインでは、タップテストで陽性(症状が改善)であれば、シャント手術による治療の適応とされている。しかし実際には、タップテストで陰性の場合でも、手術により症状が改善する可能性も残されている。そのため、より診断を確実にするために、複数の検査を組み合わせて行うことも多い。
ガイドラインにおける診断〜治療の大まかな流れは次のとおり。

ガイドラインにおける診断〜治療の大まかな流れ


認知症の治療「シャント術」

特発性正常圧水頭症の治療の主流は「シャント術」と呼ばれる手術。脳に過剰に溜まった髄液の流れを良くするためのバイパス手術のことだ。
シャント術では、排出する髄液の量を常に適切な状態にしておくことが重要といわれる。
この調節がうまく行かないと、脳の表面の血管が引っ張られて出血(硬膜下血腫)するなどの合併症が起こることがあるのだ。最近では、この調節に使われる装置の機能が飛躍的に向上したため、より長期間にわたる症状改善が期待でき、患者の負担も少なくなった。

シャント術の詳細については
手術で治療できる認知症!?特発性正常圧水頭症


症状はどう改善するの?

歩行障害・認知症・尿失禁などの症状は、手術後数日で改善する場合もあれば、数週間、数ヵ月かけて改善することも。シャント術で改善する患者の割合は、一般的には右のとおりといわれている。

シャント術による改善率
歩行障害の改善 9割以上
認知症状の改善 8割前後
尿失禁の改善 8割前後

しかし、改善の度合いは個人差も大きく、実際に症状がどの程度、どれくらいの期間で改善されるかを予測するのはとても難しいとされる。軽度な改善から劇的改善まであって、何不自由ない生活を取り戻せる人もいる。症状の悪化や合併症を防ぐためには、定期的に医師に状態をチェックしてもらうなど、術後のケアが極めて重要だ

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