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睡眠と風邪のふか〜い関係

たっぷり寝たのに、風邪を引いてしまうワケ

風邪をひかないように日頃から十分気をつけていても、朝目が覚めたときにのどがイガイガし、「しまった!」と思ってしまうことがある。もちろん、睡眠は1日の疲れをとり、風邪に対抗するための体力を回復するために欠かせないが、睡眠中は残念ながらウイルスへの抵抗力が弱まる時間でもあるのだ。

風邪に対する見識の深い歯学博士の臼田篤伸医師が335人に対して行った調査によると、起床時に風邪に気づく人が全体の半数近くを占めている。
<風邪を引いたことに
 気づく時間帯>
風邪を引いたことに気づく時間帯
(臼田篤伸医師による調査
日本プライマリ・ケア学会誌にて発表)

画像:乾燥したのどはウイルスの繁殖に最適! 臼田医師によると、睡眠中の風邪は自律神経のはたらきと関係しているという。自律神経には活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経の2種類があり、睡眠中はこの副交感神経が主としてはたらいている。
副交感神経が優位になると体の各器官のはたらきを緩慢にするため、唾液の分泌や唾液を飲み込む動きが著しく少なくなり、のどが極端に乾燥してしまう。実は、この乾燥した"のど"こそが、ウイルスの繁殖に最適な環境。鼻やのどが乾燥すると異物を排出する繊毛のはたらきが鈍るので、ウイルスがより侵入しやすい環境をつくってしまうのだ。しかも、睡眠時には体温も下がっているため、ウイルスにとっては体内に入り込む絶好のチャンスなのである。


ベッドに入るとセキが出るのはどうして?

しかし、副交感神経はしっかり体の防衛手段も整えている。ウイルスを攻撃する「リンパ球」という細胞を白血球の中に増やし、侵入を防ぐ役割を命じているのだ。このリンパ球は上気道に侵入してきたウイルスの存在に気づくと、体内への侵入をせきとめるために壮絶な闘いを繰り広げる。
つまり、リンパ球とウイルスとの闘いが、上気道の炎症によるのどの痛みや鼻水・鼻づまり、セキなどの症状を引き起こしやすくしているのである。
さらに、睡眠中のセキには筋肉の弛緩も影響している。副交感神経の作用によりのどにある扁桃腺の筋肉の緊張がゆるみ、息が通りにくくなってしまうことも一因としてあげられる。


寝る前におさえておきたいポイント

もちろん睡眠中に風邪をひくことを怖れて、睡眠時間を減らしてしまっては本末転倒!十分に睡眠をとって体を休めなければ、体力が回復せず体の抵抗力も弱まってしまう。そこで、冬のシーズンには、睡眠中に風邪をひく確率を少なくするための工夫をぜひ実践していただきたい。いずれも誰でもかんたんに実行できる方法である。

睡眠中の風邪予防のポイント
ポイント1 ベッドの脇に水を置いて、適度な湿度を保っておく
ポイント2 トイレに起きたときには、必ず水やほうじ茶を1杯飲み、のどの乾燥を防ぐ
ポイント3 のどの乾燥を防ぐため、口は閉じて寝る。マスクを使うのもオススメ
ポイント4 のどを温かく保つため、首の周りにタオルや手ぬぐいを巻いて寝る
ポイント5 シーツもしっかり体を温めるタイプのものを選ぶ


コラム〜エキナセアハーブティはいかが?
画像:エキナセアハーブティ 「風邪をひきそうだけど、まだ薬を使うほどじゃない」「日頃から風邪をひかない体づくりをしたい」という方におすすめなのが、ハーブティー。最近注目されているのが、「エキナセア」というキク科のハーブで、アメリカ先住民族の間では万能薬として用いられてきた。このハーブに含まれる多糖類が免疫細胞を活性化し、風邪などの感染症の予防だけでなくアレルギー体質の改善などにも有効に作用することが知られている。

風邪をひきそうなときや、ひきはじめに飲むと効果的。最近では、気軽に楽しめるティーバッグタイプのものやサプリメントなども販売されている。ただし、キク科植物のアレルギーの方や糖尿病の方は、控えること。また、摂り過ぎると発熱や吐き気をもよおすこともあるので、1日の目安量をしっかり守ろう。

エキナセア
学名:Echinacea angustifolia
種類:北米原産のキク科の植物
使用部分:主に根、茎

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