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薬の効き方のメカニズム

薬は一体どんな仕組みで、私たちの病気を治してくれるのでしょうか。そしてなぜ、副作用が起こってしまうのでしょうか。

薬は血液とともに体の中をかけめぐる

個々の薬によって、そのメカニズムは異なりますが、ここでは内服剤が口に入ってからの一般的な流れを見てみましょう。

内臓

  • ●吸収:口から入った薬は、食道を通って胃に入り、いったんここで分解されます。しかし、ここではあまり吸収されず、大部分はその先の小腸から血液中に取り込まれ、門脈(消化管からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈)にいたります。
  • ●代謝:肝臓に送られた薬は、体の細胞に吸収されやすい形に変化したり、分解されたり、毒性を弱められたりします。こうした肝臓での化学変化のことを毒物代謝といいます。
  • ●分布:肝臓を通ったあと、薬の成分は血液によって全身へ送られます。目的とする臓器(病気の部分)に着いて直接作用したり、または中枢や細胞の酵素代謝にはたらきかけて、病気を治します。
  • ●排泄:薬としてはたらき終えたものは、体外に排出されます。水溶性のものは腎臓から尿として体外に出ます。このほか、肝臓から胆汁中に出て便の中へ出るもの、呼気や汗、乳汁、唾液に出るものもあります。

副作用はなぜ起こるの?

紙に表と裏があるように、薬には病気を治す有効作用とともに、有毒な作用もあります。これは薬のもつ宿命でもあり、副作用を完全に避けることはできません。
以下は、副作用の主な原因です。

  • 薬の量が多いため
  • 薬物アレルギーのため
  • 主作用の過剰発現のため
    糖尿病治療薬で血糖値が下がりすぎたり、降圧剤で血圧が下がりすぎるなど
  • 目的以外の二次的作用のため
    病気を起こしていないところにまで作用してしまうこと。たとえば、風邪薬や鼻炎薬に含まれる抗ヒスタミン剤は、眠気や口の渇きを引き起こす
  • 肝臓・腎臓の機能が衰えているため
    薬の代謝・排泄がうまくいかない
  • 薬同士の相互作用のため
    2種類以上の薬を服用した場合、効果が強くなりすぎたり、逆に効きが悪くなって病状を悪化させることがある
  • 食品との相互作用のため

こんな人は、薬弱者!?使用の際にはご用心

薬物アレルギーの人

起こりやすい副作用 特定の薬に対するアレルギー反応で、たとえ少量でも起こります。先天的なものであることが多いようです。発疹・かゆみなどの症状が多いが、ショックを起こすこともあります。
注意ポイント 過去に薬や食品でアレルギーを起こしたり、家族にアレルギーの人がいる場合は、必ず医師や薬剤師にその旨相談します。抗生物質、解熱鎮痛薬などは副作用・薬物アレルギーを起こしやすいようです。

高齢者

起こりやすい副作用 肝臓や腎臓の機能が低下しているため、薬が強く作用したり、体内に長く蓄積することがあります。
また薬を何種類も併用していることがあり、相互作用の問題もあります。
注意ポイント 量を少なめ(通常の成人の1/2〜1/3)に調整して飲みます。
すでにほかの薬を飲んでいる場合は、相互作用による副作用を避けるため、その薬を持参の上、薬局などで相談します。

妊娠中あるいはその可能性がある女性

起こりやすい副作用 妊娠中の薬の服用は、肝臓や腎臓に大きな負担がかかり、副作用をおこしやすくなります。お腹の赤ちゃんへの影響も心配されます。
注意ポイント 赤ちゃんの脳や心臓などの器官が形成される、妊娠初期〜3、4ヵ月は特に注意が必要です。薬がすべて使えないわけではありませんが、自分の判断だけで勝手に服用するのは絶対禁物です。母乳にも出るので、授乳中の人も薬は控えたほうがいいでしょう。

子供

起こりやすい副作用 肝臓や腎臓の機能が未発達、服用量を間違えると中毒の危険があります。
細菌やウイルスに対する抵抗力も弱いです。また新生児は薬が脳へ移行しやすいです。
注意ポイント 【服用量の目安】0歳:成人量の1/8、6ヶ月:1/5、1歳:1/4、3歳:1/3、7〜8歳:1/2、12歳:2/3、15歳:成人量と同じ。
抗生物質や解熱鎮痛薬・強心剤・副腎皮質ホルモン剤などは副作用を起こしやすいので要注意です。肝臓や腎臓の機能が未発達、服用量を間違えると中毒の危険があります。
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