疾患・特集

夏の暮らしをもっと楽しく

夏は暑い!
でも数年前の冷夏によるお米の不作を思い出せば、夏の暑さもありがたい今日この頃…!?
それでもやっぱり暑いのも事実。
気温そのものはどうにもできなくても、快適に夏を楽しむような生活の知恵を集めてみた。

かつての日本の家は涼しかった!?

古くは徒然草の兼好法師が、「住まいは夏を考えて作るべきだ」とのたまわった。
やっぱり日本の暑さは昔から厳しかったらしい。
だが昔とは違い、すきま風ヒューヒューの家はすでになく、ほとんどの住宅は新建材とサッシで密閉度の高い、すなわち暑さのこもる家になっている。
今さら家を変えるわけにもいかないので、その中身を検討してみると…

まず、日本の古い家庭や老舗の旅館を考えてみよう。
夏はふすまを替え、日差しの強い南側の縁側にはよしずをたてかけ、朝夕は庭に打ち水。
掛け軸も涼しげなものにして、団扇を用意、座布団カバーを麻などに替え、籐製品をしつらえ、風鈴をかける。
服装は麻や綿の白が基本、食器も硝子を多く使い、寝るときには籐の枕やござ、シャリ感のある素材のシーツや夏掛けを用いた。
こうして、家を目にも涼しげな住まいに変身させていたのだ。
こんな部屋に浴衣でいたら、もうそれだけで暑さが半減する気分だ!

狭い(?)我が家も涼しく変身

ところで、現在の家の中を見渡すと、万年暖色系カーテン、キルティングのクッションカバー、冬用スリッパに、厚手のシーツ。
部屋が狭いから仕方がないとはいえ、ストーブやこたつまで出しっ放し。
こんな部屋を、奥ゆかしい日本のお屋敷とはいかないまでも、もっと涼しげな空間に変身させるには…

まず部屋を片づける。冬物はしまう。
クッションカバーやスリッパ類は場所もとらない物なので、この際夏物を揃えてみては?
カーテンはすだれをつるすか、厚手のカーテンをとってレースだけにする(透けるのが心配ならレース2枚で)。
電灯は青や緑という涼しげな色を強調する蛍光ランプに。
窓辺には風鈴(うるさすぎないように注意!)
そして、ござをラグのように敷けばけっこう涼しげ。
ついでにカエルの声、川のせせらぎなどの環境音楽っぽいCDをかけたり、北極クマのビデオでも見れば、体感温度は3度(?)は下がるに違いない。